最高の人生の終り方 〜エンディングプランナー〜 (2012年1月期・TBS・木曜22時枠) 脚本：渡辺千穂 プロデューサー：伊與田英徳 演出：石井康晴 他 http://www.tbs.co.jp/saikou-no-jinsei/

第7話 ありがとう兄ちゃん〜妹の初恋
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井原屋では、営業の一貫として葬儀の相談会を行うが、
そこに来たのは僅か数名。ライバルで大手の葬儀社・セレモニ
ーホール太陽もその日に全く同様の相談会を、井原屋よりも
好条件で開いていることを知る。しかし数少ない来客者の中で
晴香が梅里小学校時代に校長を務めていた白井幸造が来ている
事を知る。

怪我による障害によって、結果的に嘘偽りの人生を送ってき
た長女・晴香の悩みを家族が共有して解決を図っていく内容
だった。

白井元校長があっさりと殺された事実には驚かされたけど、
独り身の人間・孤独死に対する対処法が提示されたり、
晴香の中では一番の恩師とも言える人物を送り出す中で、
改めて彼から得たものを実感し感謝しつつ、見送っていくと
いう展開はなかなか面白かったと思う。

家族・兄弟の中でもなかなか本音を言い合えない状況の中で
一人一人真人を中心として問題を解決していくことで、健人
が居なくなった時のことを想定して大黒柱としての貫禄を
上手く植え付けているし、これまで兄弟に感心を示さなかった
ものたちも、本音を知ることでちょっぴり優しくなり、協力的
になる姿が見られる。

不要な人物のように扱われた事で晴香が自信を無くしてしまう
事情もよく分かるし、そんなどん底に落とされた彼女ならでは
の視線を持って他人に優しくなれる彼女の性格なども上手く
形成づけられている。

本来ならば、ブログのプロフィールにに書いたような人生を
送りたかったであろう晴香の姿。しかしそんな人生とは違う
人生を送ったからこそ見えた景色というものを上手く表現した
話だったと思う。