ステップファザー・ステップ (2012年1月期・TBS・月曜20時枠) 原作：宮部みゆき「ステップファザー・ステップ」（講談社文庫） 脚本：篠�ｱ絵里子、徳永友一、国井桂 音楽：瀬川英史 演出：新城毅彦、山下学美 プロデューサー：渡辺良介、八木亜未 http://www.tbs.co.jp/stepfather/

第6話 凶悪犯が家を全焼！？遂に母が！！
--------------------------------------------------------

--------------------------------------------------------

ナオは鮫山相手に巨額の詐欺事件を成功に導くが、うっかり
手帳を落として狙われることになる。
一方俺は、判子を探していたところ子供達の母子手帳を見て
しまい誕生日が2月13日である事を知る。何かしてあげた方が
良いのかと考え、俺は礼子先生に相談に行く。

詐欺をしていれば当然起こるであろうそのリスクを描いたと
共に、俺の中での子供に対する姿勢の変化を見せるようにして
子供達の喜ぶ誕生日会をサプライズとして描いていくものだ
った。

色んな噂が都合良く飛び交っているなという印象も有るけれ
ど、芳江を使ったやりとりはなかなか面白く出来ていると思う
し、テーマも一貫している。

ただテーマを意識しすぎて少々窮屈な物語になっている印象
も感じる。
ナオの家庭の事情に関しては突然出てきたようにしか思えない
所もあったし、その横柄な態度を見ると、単純にこのテーマを
浮かび上がらせるばかりに出てきたキャラクターとしての存在
にしか見えないところもある。

聖職者とそれとは正反対にある泥棒・詐欺師という構図は
決して悪くないし、ここは悪の巣窟なのかアジトなのかと
告げる礼子先生との絡みはとてもユーモアも有って楽しかった。

どうやって収拾するんだ?という感じの入り乱れ方をした
鮫山とナオと脇坂が一堂に会したシーンなど、変な所で
シンクロして、分け分からない様な状況の中、なんとなく
まとまってしまったとする不思議な感覚も存在する。