タイトロープの女
(2012年1月期・NHK・火曜22時枠)

脚本:金子ありさ
音楽:江藤直子
演出:梛川善郎
制作統括:海辺潔
主題歌:井手綾香「きっと、ずっと」

http://www.nhk.or.jp/drama10/rope/





第2話 借金は8億円
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由梨は会社の株を相続し、父が残した会社を守ろうと宣言する
が、その直後マレーシアに投資していた工場が閉鎖され、
財務状況を調べていくと会社としての負債は8億円も有ること
が判明する。相続を放棄すればその借金を背負うことも無いの
だが・・・

小野田を信用すべきなのか、恭子を信用すべきなのか。
8億円という借金の額に、由梨はその額にどれだけ実感して
いるのかよく分からなかったけれど、恭子の発言や永沢の
言葉によって、少しずつ現実を見据えた状況・立場に身を
投じて、決心を固めていくという感じの流れを演出する。

由梨が愛人の恭子に投げかける言葉の多くは自らの境遇をさら
け出しているようなもので、不思議な共通の意識が存在する
ことはドラマとしては面白いところ。
同性として、そして同じ中年の女性としての不思議な絆みたい
なものも感じるし、同じ人物を愛する物たちの共演といった
所が面白い。

小野田が上手い感じで、由梨を誘導するかのように恭子に
対する不審さを植え付けたり、父親の遺志などを持ち出して、
誘導している所など狡猾な感じがするし、恭子の中に不純な
動機が含まれているのか否か。この先も彼らの言動の一挙手
一投足に目が離せない流れだ。

十倉由梨 …… 池脇千鶴 (芦屋の豪邸で育ったアラサーのお嬢様)
十倉恭子 …… 高岡早紀 (由梨の継母)
永沢吉行 …… 小澤征悦 (十倉家の顧問税理士)
高木旭 …… 本田博太郎 (会社創設時からいる経理担当)
橋本昌治 …… 佐川満男 (十倉ワイヤーの創設時から働く職人)

榊敬一郎 …… 石田卓也 (生前の龍司を知る最も若い社員)
古谷勇人 …… 姜暢雄 (演奏会のイベントコーディネーター)
十倉龍司 …… 田村亮 (由梨の父親で、十倉ワイヤーの創業者)
小野田克己 …… 笹野高史 (現・十倉ワイヤー社長)

幼少期の十倉由梨 …… 後藤凪彩
斎藤サチ …… 宮田圭子 (十倉家のお手伝いさん)
古谷美咲 …… 山路梨瀬 (勇人の妻)
井上忠久 …… 蟷螂襲 (十倉ワイヤー)
吉木渡 …… 木内義一 (十倉ワイヤー)
飯倉敦夫 …… 松寺千恵美 (十倉ワイヤー)
市原朋子 …… 紅萬子 (十倉ワイヤー)
菊池舞 …… みれいゆ (十倉ワイヤー)
大柴毅 …… 田村ツトム (由梨の雇い主)


山岡豊 …… 小松利昌 (大阪東西銀行・融資)
清瀬はなえ …… 梅田千絵 (恭子が働いていたホステスの女将)


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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