匿名探偵 (2012年10月期・テレ朝・金曜23時枠) ゼネラルプロデューサー - 黒田徹也 脚本 - 高山直也ほか 演出 - 秋山純ほか プロデュース - 池田邦晃、遠田孝一、伊藤達哉 主題歌：優梨花「六本木心中」 http://www.tv-asahi.co.jp/tokumeitantei/

第8話 最終章！！美人社長ｖｓＮｏ．１風俗嬢５ｋｇの鞄が死を招
く中身めぐる女の戦い
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探偵は速水綾乃からの依頼を調査する。
自分の亡き娘に似た女性を喫茶店で見たという彼女は、その
女性が自分の持って居るバッグと間違えて持って行って
しまったのだという。もう一度あの子に逢わせてくれたら
100万円支払うと言われ、調査しているウチに、彼女の関係者
の江畑にぶち当たり、彼のアパートを調べにいくと、そこで
ナイフで刺された江畑の姿を見つける。その瞬間、探偵は
頭を殴られ気絶しているウチに、殺人の犯人になすり付けられ
てしまう。

麻美を再登場させたり、探偵ではなく女性たちに捜査をさせる
所など、マンネリ化を避けた工夫が見られて面白い内容だった。

女の過去と醸造系の酒に興味は無いとするハードボイルドな
バーボン探偵が、キザな振りしつつも今回は警察署の拘置所に
捕まって自ら動けないとする辺りの設定の妙に尽きる。
とりわけ女性陣が集まると、「チャーリーズエンジェル」を
踏襲したようなものが有った。

バッグの中身は何だったのか。
そして綾乃が隠している事とは何なのか。
単純明快なドラマだけど、興味を引くに十分。

ハードボイルドな主人公像はレイモンド・チャンドラーの小説
を踏襲しているのだろうけど、舞台がチャンドラービルの
地下駐車場に設定されていたり、冒頭から阿南のハゲネタに
言及するところなど、ヒッチコックとチャンドラーの関係を
彷彿とさせてなんとなく憎めない所が有る。

最後は偶然で片付けてしまうアホっぽさ、犬のために動いて
いたとするアホっぽいオチもまたこのドラマらしい所かも。