東京全力少女 (2012年10月期・日テレ・水曜22時枠) 脚本 - 伴一彦 音楽 - 小西康陽 演出 - 久保田充 プロデューサー - 次屋尚、藤井裕也 チーフプロデュース - 大平太 主題歌：「恩知らず」中島みゆき http://www.ntv.co.jp/tokyo/

第2話 突進娘のダメおやじ改造計画第一弾！
--------------------------------------------------------

--------------------------------------------------------

麗は上京した初日に15年前に別れたありふれた名前の父親
を探り当てるという嗅覚と強運を持つ元気少女だった。
そんな彼女はよく知りもしない父親に対して、これまで母子を
捨てた憤り感を抱えつつも、父子としての絆を求めて勝手に
同居を決意。父親に近づく女性たちが、どんな目的で近づいて
いるのかを監視していくことになる。
得意の行動力で父親の女性関係を調べていく。

麗が初回から全力過ぎて、ドラマ全体が息切れしないか心配な
感じのドラマ。
初回に見せた女性たちの嫌疑を今回はほぼ一掃するような流れ
が有り、麗の思い違いなのかと思わされる所も有る。
ただまだ二話目なので、どういう方向性を持って居るのかは、
相変わらずつかみ所はない。

父と華子との関係は、彼女が借金を抱えていて、それで弁護士
として関わっているのかなと思っていたけど、麗の金を盗んだ
のは彼女ではなかったし、とりあえず男性関係に於いても、
仕事の為に男性と寝るような人物ではなかったということで、
空振りに終わる。

冬の二股疑惑も正直子供との電話だと思っていたので、特に
驚きはなかった。

麗の性格はとても良い感じだし、伴さんのヒット作「パパは
ニュースキャスター」での親子関係を踏襲した様な、外部には
秘密のままで居たいとする心理を利用した設定は、まずまず
面白さを生んでいるが、ここからどういうシナリオを描いて
いくのかにかかっているのかも。「パパはニュースキャスター」
に展開をなぞっていけば、次々と父親・卓也の子供が現れて、
麗の義理の兄妹の存在が明らかになっていくというところなの
だろうが、その辺の調査をしていくことで当面はシナリオを
食いつないでいくのかな。麗のキャラクター性ばかりに目が
とらわれがちだが、平成の田村正和、渡部篤郎さんの
味にも期待しよう。