東京全力少女 (2012年10月期・日テレ・水曜22時枠) 脚本 - 伴一彦 音楽 - 小西康陽 演出 - 久保田充 プロデューサー - 次屋尚、藤井裕也 チーフプロデュース - 大平太 主題歌：「恩知らず」中島みゆき http://www.ntv.co.jp/tokyo/

第10話 少女家族って何？親離れ、子離れ奮闘記！
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父親から自分が必要とされていないと感じた麗は一度は実家に
帰郷するも父の思いを知って再び東京に戻る。
そんな中、父親が仕事もせず昼間に不審な行動を取っている事
を知り、足取りを調べていると、実家の琴平に居るハズの母・さ
ゆりの事を都内で目撃したとする大輔の証言を得て、さゆりに
電話するが、母もまた不自然な行動を取っている事を知る。

父親の事を幸せにすると決心していた麗だが、父がいざ母親と
再婚をすると聞いて複雑な気持ちに陥ってしまう娘としての
複雑な心境を描いた話だった。

母親の事を女性としてのライバルとは思わないだろうけど、麗が
父親を求める気持ちに対して、母親の存在とは何なのかを上手い
事挿入させて描いた内容で、4歳児のまま止まってしまっている
麗の父親に対する気持ちが、そのままストレートな性格として表現
されている辺りは、気持ちの良いくらいサッパリとした所が有る。
両親が再婚するのが家族にとって一番の幸せのハズなのに、
その辺の気持ちにズレが有るところが不思議な感じだが、上手い
感じにその微妙な感覚を現しているのかな。

父親を幸せにしたいとする子供心。
その幸せは自分が見つけてあげるものだと感じている麗。
しかしその実体を紐解くと実際には父親を独占したいであろう
麗の心情が垣間見られるものだし、その辺の気持ちに気づかせて
くれる存在が周りに溢れている所も、彼女の性格なり人柄を
感じさせるところ。

夫婦として東京に住むのか、琴平で住むのかに於いても難しい
選択がありそうだけど、無難なところでいえば、やはり麗だけが
東京に残り、大輔の店を手伝っていくところに繋がるのかな。

名作とは言わないけど、もう少し視聴率が出ても良いドラマだと
思うね。平均して12%くらいのドラマ内容だと思う。