運命の人 (2012年1月期・TBS・日曜21時枠) 原作 - 山崎豊子「運命の人」（文藝春秋刊） 脚本 - 橋本裕志 音楽 - 佐藤直紀 演出 - 土井裕泰、吉田健ほか プロデュース - 瀬戸口克陽 http://www.tbs.co.jp/unmeinohito/

第8話 逆転判決！？暴走する女の執念
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弓成は無罪になり、昭子は有罪判決が出る。
弓成はマスコミの前で昭子がしたことは、密約事件を広く国民に
知らしめるための功績者であるとの主張をするが、昭子は弓成
に対して絶対に許せないとの思いから、週刊潮流での告白手記
を書くことで、ヒーロー面する弓成の地位を落とそうと考える。
6月10日に起きた密会、そして情事に関して昭子は嘘と誇張で
書き綴り、世論に訴えかけていく。

あまりドラマが劇的に逆転したり反転する内容ではないにしても
少々ドラマとしては食傷気味な感じのやりとりが延々と続いて
しまっているような印象だ。

向き合わねばならない相手・由里子や家族に、迷惑をかけたく
はないとする名目やら、政府の密約疑惑を明かさねばならない
とする大義を持って、実家に逃げ帰る辺りの弓成の性格になか
なか共感できるものもなく、新聞記者である前に一人の人間と
しての責任を果たしているのかどうかの微妙な所を常に行き来
している印象もあって、なかなか本質にたどり着かない所が
もどかしい部分だ。

ただ昭子の嘘を受け止めるしかない弓成。

離婚するかどうかくらいは私に決める権利が有るとする由里子
の主張ばかりが強く印象に残る話だった。
しかしそんな由里子もまた、子供を置いて思い出の地、日光の
へと足を運んでしまうのだから、何とも言えないね。

離婚するとされた昭子の夫・琢也が案外、上手いことドラマを
正常な方向に引き戻してくれたりするのだろうか。