VISION-殺しが見える女-
(2012年7月期・日テレ・木曜深夜枠)

原案・脚本:飯田譲治
音楽:原田智英
演出:星野和成・植田尚
チーフプロデューサー:堀口良則
プロデューサー:尼子大介、遠田孝一・浅井千端
主題歌:CREAM「RUNAWAY」

http://www.ytv.co.jp/vision/





第3話 破滅してゆく女殺人者、多重人格に隠された謎を追え
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玲奈が見える幻影とは何なのか。
有名な心理学の准教授・長岡に分析してもらうと多重人格の
可能性が高く、別人格であるクリスティーナが玲奈に情報を
送っているのだという。そんな中、政治家や金持ちを狙った
連続殺人事件が起きる。遺体の現場の鏡にもクリスティーナに
対するメッセージが残されており、これまでの容疑者と違って
犯人は女性である事が分かる。

パターン的にはミディアムに近いのかな。
ゴーストママが当初海外ドラマと似ていた時にはそれなり
の興味深さが有ったけど、だんだんと日本のドラマらしいファ
ミリー色を出し始めたことで少しずつ面白みを失っている事か
ら、このドラマとも比較すべきものが多い。

ただこのドラマ、何の事件の解決も見せず、ただクリスティーナ
の存在を浮かび上がらせるが為に容疑者が現れている感じで
消化不良気味。
今回の容疑者はクリスティーナによって導かれたような事を
言っているが、殺しを行う事で本当に彼女自身が救われている
のかどうか疑問に残る。
確かにこれまでの人生、彼女は金持ちの人形としての人生を
歩んできたことに対する反発心から、現状を打開しようとし
て、クリスティーナにその扉を開けてもらったとする意図は
分かるのだけど、殺しをしたらお終いだとする事実の方がドラ
マとしては重くのしかかるし、幾ら自分の意志とはいえ、
やっぱりクリスティーナに操られているんじゃないかとする
突っ込み所も存在する。

結局自殺してしまう所からも、人生に絶望していた彼女が
最後に自分のやりたい事をして、散っていったという所なの
だろうか。

ただ面白く出来ていたのは、玲奈の前に現れる霊の存在が
彼女にとっては現実なのか幻影なのか分からないとする現実だ。
喫茶店でまさか貞子が他の人の目に見えるとは思っていなかった
であろう事を知る辺りは面白かった。この辺の要素を別バージ
ョンで見せていくっていうのも面白い見せ方なのかも知れない。

来栖玲奈 …… 山田優 (芽の出ないモデル)
浅野和馬 …… 金子ノブアキ (休職中の捜査一課刑事)
清末功輝 …… 勝村政信 (モデル事務所のマネージャー)
崎坂芳夫 …… 矢柴俊博 (警部補)
秋山大介 …… 吉家章人 (警部補)
玉田圭吾 …… 安倍康律 (新人刑事)
朝倉マリア …… コトウロレナ (ルームメート、モデル)
高見雪乃 …… 麻倉みな (ルームメート、アイドル)

水島貞子 …… 佐藤寛子 (高級秘密クラブエスコートガール)
長岡太一 …… 野間口徹 (明光大学心理学研究所准教授)
本木浩一 …… 岡田正 (政治家・1人目の被害者)
明石 …… 貝倉有馬 (2人目の被害者)
村上晃 …… 宇野祥平 (帝和交通タクシー運転手)

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

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