勇者ヨシヒコと悪霊の鍵 (2012年10月期・テレ東・金曜深夜枠) 脚本、監督・福田雄一 『From Noon Till Dawn（feat.TabuZombie&KunikazuTanaka）』ス トレイテナー 『どこへも行かないよ』 moumoon http://www.tv-tokyo.co.jp/yoshihiko2/

第10話 デスターク城に潜入せよ！暗黒界に眠る幻の杖
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ヨシヒコたちは魔界の王・デイタークが魔物を封印する鍵を
持っている事を知り、なんとかして取り戻して、魔物を封印し
なければならないと感じていた。仏によって暗黒の世界に
転送されるも、出会い頭にいきなり魔物からの激しい火の玉の
攻撃を喰らう。魔物は一体何をしに来たのかと問い詰めるが、
ヨシヒコは正直にデスタークを倒しに来たのだと語る。
ムラサキやダンジョーはヨシヒコがMr.正直すぎるとして、魔物
を刺激しすぎるなと忠告する。
仏を呼び出すと、今後どうすべきなのかと指導を受ける。
すると城の中には魔物が溢れていて、人間ではとても踏み込むこ
とは不可能だという。魔物の姿に変われば城の中を自由に行き
来できると聞かされる。しかしメレブはまだモシャスの呪文も
覚えていないしどうしたら良いのかと尋ねると、この世の中に
は変化の杖が有るとの事で、それを手に入れればデスタークに
近づくことは可能だろうという。
ヨシヒコたちはとりあえず暗黒の世界にある町で情報を集めよう
という事にする。しかし魔物の世界に町など存在するのか。

町を捜すと意外にもそこは人間社会と同じで、人間の姿をした
ものたちが町中を歩いていた。しかし真実を映し出す鏡に
手にし出してみると、みんな人間の姿をした魔物である事が判明
する。情報を入手するにしても人間の姿では教えてくれるハズは
ないとすると、ヨシヒコはこれまでの旅の中で魔物を味方に
つけており、全ての魔物は馬車の中に入れてあるという。それを
使って情報を引き出そうとする。
しかし馬車の中で魔物達は熱中症により、ほぼ全滅状態だった。

ヨシヒコは魔物のメラキチを連れて浜辺を歩いていると、突然
兄妹が言い争う姿を目にする。兄・コウスケ、妹のライム。
コウスケに変化の杖について尋ねると、それは多分家の父親で
有り海の家のマスターをしているオヤジのラゴスが知っている
とのこと。ただ現在内地に仕入れに行っている為に二、三日しな
いと戻ってこないという。店の中で待っていたら良いと言われる。

そんな中、兄妹がケンカしている原因は、妹がこの店でミニFM
放送局を開きたい事で、言い争いをしていた事を知る。
兄は海の家がもうすぐリゾート地の開発によって、潰れることを
予期して、必要以上に悲しませたくないとして反対していた。
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いよいよヨシヒコたちは鍵を求めてデスタークの居る暗黒の世界
へとやってくる。果たしてデスタークの城に近づくことは可能
なのか。

冒頭のコントがかなりグダグダしていたので、テンポが悪い
ドラマになりそうだなと思っていたけど、前作のドラマと同様に
魔界が人間の世界というオチで面白く構成されていた。

人間なのか魔物なのか分からないけど、目の前で出会う兄妹の
問題と接している内にヨシヒコが本来の目的を忘れてしまい
仏自らが現れて軌道修正を果たしていくというモノ。

ネタとしても色んなネタがてんこ盛りだったのでそれだけで
楽しめた。途中から見ていた人は、これがヨシヒコなのか?と
いう全く感覚の違うドラマが放映されている姿に驚いたこと
だろう。

「POISON」反町隆史さん風の曲が流れたり、マイク眞木さんの
ニセモノが現れたり、FM局開局に奔走する辺りは、
ドラマ「ビーチボーイズ」、映画「波の数だけ抱きしめて」
を絡めた感じのする沖縄ロケだった。

相変わらずヨシヒコの強い語気で、最後は義理の妹という繊細
な一面をあっさりと話してしまう所が笑える。

ヨシヒコ意外の人は、完全に座談会化していた。
メレブの魔法ネタ、ムラサキのアヒル口ネタも悪くは無いんだけ
どね。そもそも面白いというのがこのドラマらしさなのかも。