相棒 Season12
(2013年10月期・テレ朝・水曜21時枠)

脚本・輿水泰弘(1)、金井寛(2)、櫻井武晴(3)
監督・和泉聖治(1)(2)(3)
プロデュース・伊東仁、西平敦郎、土田真通
音楽・池頼広

http://www.tv-asahi.co.jp/aibou/




 

第5話 エントリーシート
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右京は通勤途中にリクルートスーツ姿の学生たちが多くいる
事に気がつく。元々就職活動では個性をアピールする場である
ハズなのになぜ個性を殺したように均一化されたスーツを
着るのか疑問に感じていた。そんな中で、汐見公園の遊歩道で
女性が転落死する事件が発生する。被害者は北川奈月(21歳)。
城南大学経済学部4年生で死亡推定時刻は午後6時から8時の間
だった。被害者の手帳を見ると就職活動中に今日は午後4時30分
から一流商社・四菱商事の面接が有った事を知る。
携帯を調べると非通知の着信が多くあることに気がつく。

日本の大学生よる就職活動に対する率直な疑問をイギリス生活
の長い右京の立場から見た特異性を指摘すると共に、最も
就活に於いては有利に働くであろうボランティア活動に対して、
それを封印している意図は何なのか。

井戸を掘って墓穴を掘るというなんとも韻を踏んだ様な皮肉な
エピソードだった。

面接が人生を左右するということで、それに賭ける幾人もの必死
な思いというものが色んな面で複雑に交錯し、それを紐解いてい
くことで事件の真相へとたどり着いていくというもの。
難しく絡まった糸も元をたどれば一本の糸として存在しているという
興味深く出来ているし、ローマの道に通じるかのようにして、原点で
あるボランティア活動の過去が浮かび上がってくるという所
は上手く出来ている。

ただそんな純粋な意図として参加していた人助けのボランティア
がきっかけで、殺されてしまうというところが悲しい現実として
のしかかってくるし、人はそんな単純なことで他人を殺めてしまう
ものなのかと考えると。ボランティアに対する考えや就職活動に
対する画一化された日本人の不思議な行動は、民族の習性みたいな
感じにも思えてもう少し何とかならないのかなと思う。

日本の社会はID管理を嫌う傾向にあるけど、そこで動いている人間
の行動自体は画一化していることで安心感を求めているところがある。
そこからはみ出したものを決して受け入れようとしない日本の社会
の構図は現在の問題として存在しているのかもしれない。

意外なところでカイトの存在が抽出された。
彼が警察官になった意図は、カイト自身が望んでいたものだと
いうこと。
人はなかなか望むような職業には就けないとする中で、カイトは
いざ警察官になっても違和感が存在している様だ。

しかしさすがの右京さんも最近のリクルート事情は知らない感じ
でこういう時にはカイトが役に立つ。この辺の分業は流石だった。

杉下右京 …… 水谷豊 (警視庁・特命係)
甲斐享 …… 成宮寛貴 (警部補・特命係)

伊丹憲一 …… 川原和久 (警視庁刑事部捜査第一課員)
三浦信輔 …… 大谷亮介 (警視庁刑事部捜査第一課員)
米沢守 …… 六角精児 (鑑識課)
角田六郎 …… 山西惇 (組織犯罪対策五課)
内村完爾 …… 片桐竜次 (警視長)
中園照生 …… 小野了 (警視正)
大河内春樹 …… 神保悟志 (警察庁長官官房室長)
芹沢慶二 …… 山中崇史 (捜査一課。伊丹の後輩)
大木長十郎 …… 志水正義 (組織犯罪対策部)
小松真琴 …… 久保田龍吉 (組織犯罪対策部)
月本幸子 …… 鈴木杏樹 (二代目"花の里"女将)
笛吹悦子 …… 真飛聖 (国際線・客室乗務員、享の彼女)
甲斐峯秋 …… 石坂浩二 (警察庁・次官)
田丸寿三郎 …… 品川徹 (警視総監)
井出実篤 …… 井上高志 (警視庁・警務部長)
田中靖 …… 五王四郎 (警視庁・総務官)
原子嘉和 …… 大出俊 (警察庁警備局・s10 10話に出演)

北川奈月 …… 岩田さゆり (就職活動中の女子大学生)
紀平浩一 …… 斉藤祥太 (奈月の元彼、劇団)
高林真理 …… 近野成美 (就職活動中の女子大学生)
皆川克利 …… 金剛地武志 (ミナガワ就職面接塾)
真田義男 …… 吉川九一 (四菱商事の担当者)
後藤和人 …… 小久保寿人 (四菱商事の担当者)
岩井旬 …… にわつとむ (東山証券)
小浜律子 …… 我妻三輪子 (ミナガワ就職面接塾・就職)
北川絵里子 …… 池松あいみ (姉)
コナカのスーツ店 …… 琴菜 (blogにキャプ有り)

阪上和子、小山田将、岡田謙、眞田惠津子、横山みさ子

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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