あぽやん〜走る国際空港 (2013年1月期・TBS・木曜21時枠) 原作：新野剛志「あぽやん」「恋する空港 あぽやん2」 脚本：関えり香、泉澤陽子 演出：堀江慶、鈴木浩介 プロデューサー：神康幸、井上潔 http://www.tbs.co.jp/apoyan/

第4話 便が引き返す！！殺人犯がツアー参加
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遠藤は成田空港クイズ選手権が空港内で行われているのを
横目に見ながら出社する。なんと選手権には旅行代理店の後輩
枝元が参加していてその知識を披露していた。
そんな中、グアムから現地採用された"アイランダー"の枝元も
いよいよスーパーバイザーになりそうな状態で城之内から呼び
出される。枝元は出世・肩書きには全く興味が無いのでこのまま
で良いとしながらも、シフト替えを求められ、遠藤班に組み込ま
れる事になる。そんな中で空港ではコカインの密輸組織の男性で
仲間割れして殺人事件の被疑者となっているサトウカズオ(35歳)
が出国するという情報を聞きつけ、捜査一課が捜査に来ると
の事だった。

最近一見するとウザったらしい役柄しか演じていない山本裕典
さん役の枝元の個性を引き出し、上手い感じでエピソードを構成
した話では有った。
ただまぁ捜査一課の捜査があまりに杜撰で安っぽいものが有った
し、飛行機のトラブルが原因でのエアターンバックなのに、旅行
代理店が肩身の狭い思いをするところなど、不条理な事情が
度重なって描かれた感じがする。まぁ一番不条理なのは、客なの
かもしれないけどね。

枝元の様な人物が果たして何万人も利用する空港で求められる
ものなのかという問題点と、トラブル解決の時には彼の様な
現地の事情を知る人物が求められている事実が面白い葛藤と
して現れた。

枝元自身がミスした流れを枝元本人に上手く回収させることで
彼にしかできない感じを上手く抽出して、存在感を上手く誇示
したことで、それに影響を受けた遠藤の価値感にも多大に響くもの
が有ったのかなという感じだった。