ビブリア古書堂の事件手帖 (2013年1月期・フジテレビ・月曜21時枠) 脚本：相沢友子 演出：松山博昭、宮木正悟 プロデュース：小原一隆、藤野良太 主題歌：E-Girls「THE NEVER ENDING STORY」 http://www.fujitv.co.jp/biblia/index.html

第2話 なぜ犯人は一冊だけ本を盗んだのか
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古書を転売して儲けるせどり屋の志田が妙本寺でトイレを借り
ようとして自転車を止めていた所、慌てていた女子高生が自転
車にぶつかり荷物を倒してしまう。戻って来た志田は自分の
持ち物の中から、小山清の落穂拾ひの古書が無くなっている事
が判明する。本自身は比較的手に入れやすいものなので、金目的
で盗んだと考えるにはちょっと不自然なモノが有り、何故女子高生
がそれを持って行ったのかを考えていく。志田にはその本に
対して特別な思いがある事を知る。

剛力彩芽さんやAKIRAさんの落ち着いたトーンの語り口はドラマ
を一段高尚なところに持ち上げている感じがするし、本の持つ
文化系的雰囲気を上手く醸し出した感じのする演出ではある。

ただ毎回本にまつわるエピソードで構成していくというのはちょ
っと難しいなと思わせるのが、今回の展開を見て明らかになって
しまったところなのだろう。

咄嗟に盗んだにしては、その後の流れが予定調和に出来過ぎて
おり、まるで冒頭から計画された犯行で有るかのように見えて
しまう所が、ちょっぴり違和感に写る。栞子の推測を的中させる
為には仕方が無いとはいえ、本の内容・作者の意向と主人公を
ダブらせて描くというのも面白いのだけど、整合性としては
ちょっぴり違和感があるのも確かだった。