ビブリア古書堂の事件手帖
(2013年1月期・フジテレビ・月曜21時枠)

脚本:相沢友子
演出:松山博昭、宮木正悟
プロデュース:小原一隆、藤野良太
主題歌:E-Girls「THE NEVER ENDING STORY」

http://www.fujitv.co.jp/biblia/index.html





第3話 本日のお客様は脱走犯!?
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神奈川の刑務所から脱獄した囚人が鎌倉駅で目撃され、この
界隈に彷徨いているとの話が聞こえる中で、栞子たちが店番を
していると怪しげな人物が一冊の本の査定にやってくる。
本は青木文庫の「論理学入門」。1950年から30年間総合文庫を
発刊していた出版社で昔の共産圏の文学作品の多くを出版して
いる会社だという。しかし男は本を預けると、明日の午後4時
に来るのでそれまでに査定しておいて欲しいと言って店を出て
言ってしまう。本を見ると、「私本閲覧許可証」が貼られている
事から、彼は刑務所の受刑者であり、刑務所に本を持ち込んだ
であろう人物だと分かる。

他人にとっては大して価値のない本。
しかし本人にしてみれば・・・って事で、その本を発端にして
それを持つ人物像に迫っていくというモノ。

幾つかの不自然な物証を証明していく過程というのは面白く出来て
いるし、刑事ドラマの様相を呈していて、見ていても面白いと
思う。

想像力を発揮して勝手に可能性に言及していくという流れが
面白く出来ているし、本の持つ意味と人の持つ想像力を面白く
結びつけている感じがする。

相手が如何にも犯人面している事も有って、詐欺犯が連絡用に
使っているとか、金の隠し場所を書き綴っているのではないか
など色々と想像出来るモノが有るけど、実際には数々の秘密こそ
あれ、本人はそう悪い人物ではなかった。

多少違和感は有る流れだけど、互いにある程度真相を知りながら
も、気を使っているという設定は後味をよくした流れだし、最近
の佐藤江梨子さんの役所は、どれを見ても外れが無い。小池栄子
さんと共に、役者としても良いポジジョンの役所を手にしつつあ
るなという感じのするシナリオだった。

篠川栞子 …… 剛力彩芽 (ビブリア古書堂・店主)
五浦大輔 …… AKIRA (ビブリア古書堂・アルバイト)
笠井菊哉 …… 田中圭 ("笠井堂"・店主)
藤波明生 …… 鈴木浩介 (甘味処"Cafe 甘庵"・店長)
横田奈津美 …… 北川弘美 (甘味処・店員)
篠川文也 …… ジェシー (栞子の弟)
篠川千恵子 …… 安田成美 (母、写真のみ、10年前に失踪)
小菅奈緒 …… 水野絵梨奈 (文也の同級生)
佐々木亜弥 …… トリンドル玲奈 (甘味処・店員)
橋本さやか …… 内藤理沙 (甘味処・店員)
五浦恵理 …… 松坂慶子 (大輔の母)
志田肇 …… 高橋克実 (せどり屋)

坂口昌志 …… 中村獅童 (元囚人)
坂口しのぶ …… 佐藤江梨子 (クラブ"ベイエデン"、ホステス)
内山 …… 遠藤要 (BOOK PALACE店員)

大沼遼平、浜田えり子、古崎瞳、横田純一

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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