ビブリア古書堂の事件手帖
(2013年1月期・フジテレビ・月曜21時枠)

脚本:相沢友子
演出:松山博昭、宮木正悟
プロデュース:小原一隆、藤野良太
主題歌:E-Girls「THE NEVER ENDING STORY」

http://www.fujitv.co.jp/biblia/index.html





第4話 鍵のかかった部屋から盗まれた本
--------------------------------------------------------

--------------------------------------------------------

栞子は大輔な宅員に付き合って欲しいと言われる。
宅員とは自宅に出張買い取りするもので、高野の住宅地に
有る玉岡聡子からの要請だった。父親が亡くなったのを
機に引っ越しするために父親が大切にしていた蔵書を売りに
だすという。栞子は室内をざっとみて中原中也、池波正太郎
夏目漱石、志賀直哉、太宰治などの純文学と詩集が多いこと
に気がつく。聡子は宮沢賢治の書籍を除いてすべて買い取り
して欲しいとする中で、宮沢賢治の書籍"春と修羅"が身内に
よって盗まれた事を聞き、噂に聞く栞子の推理力を使って
探し出してくれないかと頼まれるのだった。

どうしても文庫本や出版社に対するトリビア的エピソードに
なりがちなドラマ。ただ本の内容を知らないと謎が解けないと
いうカラクリも有って、誰よりも本に対する知識の有る古書
鑑定士の栞子でないと問題が解けないとする理由付けは上手く
機能している。ただ逆に少しずつ主人公自身とは何の縁もゆかり
もない人物から発生する家庭の事情という事も有って、どこ
まで栞子が関わり合うべきなのか、その辺の説得力としては
かなり心細いモノが有った。

殺人事件を題材にした刑事ドラマでも、犯人にしか知り合えない
情報を持って犯人がそれを口にした時点で被疑者であると断定
していく事は多い。
このドラマでもそんな事実を引き合いに出し、アリバイを崩した
り、上手く理由付けに利用されている。

また何の共通性もない志田肇のエピソードをメインの流れに融合
させていくというのは面白いといえば面白いが、少々強引な感じ
にしか見えない所は残念。まぁ酒で酔って昨日の足取りを突き止め
ていく流れというのは、刑事ドラマなどでも面白い部分なので
興味深く眺めることは出来るが、先日の流れも志田が本を無くした
所から派生しているし、今後どういう形で絡ませていくのか
気になる。

古書、古本と言って思い出すのは中古のゲーム店だ。
中古ゲーム店に置かれているような本がどれだけ価値が
有るのかは謎だけど、ゲームネタを絡ませてくる辺りはゲーム
ファンにとっては嬉しいかも。

篠川栞子 …… 剛力彩芽 (ビブリア古書堂・店主)
五浦大輔 …… AKIRA (ビブリア古書堂・アルバイト)
笠井菊哉 …… 田中圭 ("笠井堂"・店主)
藤波明生 …… 鈴木浩介 (甘味処"Cafe 甘庵"・店長)
横田奈津美 …… 北川弘美 (甘味処・店員)
篠川文也 …… ジェシー (栞子の弟)
篠川千恵子 …… 安田成美 (母、写真のみ、10年前に失踪)
小菅奈緒 …… 水野絵梨奈 (文也の同級生)
佐々木亜弥 …… トリンドル玲奈 (甘味処・店員)
橋本さやか …… 内藤理沙 (甘味処・店員)
五浦恵理 …… 松坂慶子 (大輔の母)
志田肇 …… 高橋克実 (せどり屋)

玉岡聡子 …… 森口瑤子 (次女、父から邸宅と蔵書を引き継ぐ)
古川昴 …… 今井悠貴 (小百合の息子、父)
一郎 …… 大河内浩 (長男、タマオカスポーツ社長)
古川小百合 …… 峯村リエ (長女、会社を相続)
ゲーム店・店員 …… ROLLY
マユ …… 林さくら (ゲーム店にて。志田がチャンピオンだと指摘)

平田裕一郎、山崎満

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

inserted by FC2 system