ビブリア古書堂の事件手帖 (2013年1月期・フジテレビ・月曜21時枠) 脚本：相沢友子 演出：松山博昭、宮木正悟 プロデュース：小原一隆、藤野良太 主題歌：E-Girls「THE NEVER ENDING STORY」 http://www.fujitv.co.jp/biblia/index.html

第7話 複数の真実
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栞子が所持する「晩年」を狙っていた人物が笠井だと分かる。
大輔は病院に入院している栞子の元に笠井が向かった事をメール
で知らせると、隠れるよう告げるが栞子のスカーフ屋上から
舞い落ちたことで知られてしまう。栞子はこの本のせいで、
災いが起きている元凶だとして大胆な行動に出る。
そんな折り、古書店に漫画を持ち込む男性・須崎の姿が有る。

「晩年」の元々の本の所有者が笠井の父親だったという所から、
彼が拘る理由付けをした内容で、一冊の本に書ける思いという
ものを面白い形で次のエピソードである須藤の流れに引き継いだ
なと思う流れだった。
ただネタ的には、笠井が犯人であるこのネタこそがラストに持っ
ていくべき内容みたいな感じに見えるので、その後これ以上に
テンションの高い話になるのか気になるところ。
まだまだ栞子の母親の流れが秘密の形として残されているので
ドラマのモチベーションはある程度保つ事は出来るのだろうけど
ね。

途中まで書かれた住所を元にして家を探す流れに説得力はある
のかなと思っていたけど、今の世の中郵便番号を入れるだけで
かなりの地域を特定できてしまう世の中だし、それなりに
説得力は有るのかなと思う。
ただ流石に室内までは覗くことは出来ないので、詰めの段階で
はちょっぴり強引さを感じたのは否めないのかも。

母親譲りの嗅覚を発揮したということで、面白い形で栞子の母
の性格が分かるものが有ったし、大輔との関係に於いて、
信用問題を引き合いに出して、上手く告白する流れを作っていく
ところなどは興味深く描かれていたと思う。

古本というとあんまり黒い部分が分かりづらいけど、善意の第三
者という身勝手な理由を持って母親が関与していたところなど
智恵子の笑顔や落ち着き様からは考えも及ばぬ腹黒さが有る
ところなど意外性も有って楽しめたと思う。