ビブリア古書堂の事件手帖
(2013年1月期・フジテレビ・月曜21時枠)

脚本:相沢友子、岡田道尚
演出:松山博昭、宮木正悟、長瀬国博
プロデュース:小原一隆、藤野良太
主題歌:E-Girls「THE NEVER ENDING STORY」

http://www.fujitv.co.jp/biblia/index.html





第8話 真犯人はビブリアにいる
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港南台で古本店を経営し、栞子の親の代から付き合いのある
滝野がビブリア古書堂に挨拶にやってくる。そこで初めて大輔
と顔を合わせる。狭い業界なので大輔がビブリア古書堂で働き
始めた事は耳にしていたという。滝野は幼馴染みのようにして
育った栞子に、この業界では本の知識が重要となってくるのに
本を読めない人を雇っても良いのか?と問われる。本の売り上げ
も芳しくない中で、常連客の一人からも絶版文庫が少ない事を
指摘された事で、栞子は古書交換会に出席しようと考えていく。

正直、どんな段取りを持ってこの流れを解決していくのかなと
思って見ていたけど、上手い形で犯人にたどり付けるものなん
だなと思う所が有った。
何と言っても上手く機能していたのは、今回登場する新キャラク
ターである、柏原収史&大倉孝二&佐野史郎&岡田義徳さんは、どの
人物も犯人役としてのきな臭さを感じる事の出来る役者さん
の起用だったという事かも。

また今回のエピソードの流れを通して、大輔が本を読めず
に本の知識もまるで無い状況の中で、古本屋に居続けるだけの
疑問を投げかけつつ、存在価値というものを今回明確にしたもの
が有って興味深く作って有った。

相変わらずドラマは本の知識や古本屋としてのHOW TO的内容
ではあるのだけど、一冊の本に込められた意味をドラマの本の
内容と共に上手くシナリオにかぶせてある。

少し前にインターネットで、その本を読んだことの無い人が3分で
本の概要が分かるサイトというのが一時流行した事が有った
けど、まさにこのドラマは、現在のインスタントな世の中の
ニーズに合致している部分も有るのかなと思う所も有る。

ただ大輔は本を大切にする人の気持ちを理解出来るヤツだとのこと
だけど、前回本を所有する人を軽視する発言をしていたところを
見ると、なんとなく違和感があるような感じにも思えてしまう
ところが何ともいえないかも。
そしてまさに本を大切な人の気持ちに寄り添えるだけでは、
古本屋としての商売が成り立たないであろう事実もあるので、
大輔の存在がかなり微妙である事もまた確かだった。

母親の人物像を使ってその因縁をドラマに持ち込んでいる辺りは
興味深い流れだけどね。

篠川栞子 …… 剛力彩芽 (ビブリア古書堂・店主)
五浦大輔 …… AKIRA (ビブリア古書堂・アルバイト)
笠井菊哉 …… 田中圭 ("笠井堂"・店主)
藤波明生 …… 鈴木浩介 (甘味処"Cafe 甘庵"・店長)
横田奈津美 …… 北川弘美 (甘味処・店員)
篠川文也 …… ジェシー (栞子の弟)
篠川智恵子 …… 安田成美 (母、写真のみ、10年前に失踪)
小菅奈緒 …… 水野絵梨奈 (文也の同級生)
佐々木亜弥 …… トリンドル玲奈 (甘味処・店員)
橋本さやか …… 内藤理沙 (甘味処・店員)
五浦恵理 …… 松坂慶子 (大輔の母)
志田肇 …… 高橋克実 (せどり屋)

滝野蓮杖 …… 柏原収史 (港南台で古本店を経営)
吉見 …… 大倉孝二 (常連客)
池谷 …… 野添義弘 (古本屋店主)
井上太一郎 …… 佐野史郎 (ヒトリ文庫店主)
宅配業者 …… 岡田義徳

広山詞葉、小山田将、新妻さと子、白洲迅

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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