ビブリア古書堂の事件手帖
(2013年1月期・フジテレビ・月曜21時枠)

脚本:相沢友子、岡田道尚
演出:松山博昭、宮木正悟、長瀬国博
プロデュース:小原一隆、藤野良太
主題歌:E-Girls「THE NEVER ENDING STORY」

http://www.fujitv.co.jp/biblia/index.html





第9話 タヌキとワニとイヌが出てくる絵本
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定休日に栞子は大輔を連れて古書店巡りをすることで、知識を
身につけさせようとする中、ギャラリーが併設された写真集専門
の古書店を訪れると、そこで大輔は高校時代の元彼女の高坂晶穂
と再会する。現在地元のこの場所で写真展をしている事を聞かさ
れる中、大輔が古書店で働いている事を知ると、晶穂は幼い時
に読んだ絵本を見つけてくれないかと頼む。
晶穂が捜している絵本の内容とは、外国が舞台、作者がカタカナ、
タヌキが出てくるもので、色んな動物が出てくるものだという。
捨てられた子犬、ライオンなどが出てくるとするが、タヌキは
東アジアに生息する生き物故に、ヨーロッパが舞台だという設定
に違和感を覚えていく。果たして本当に実在する絵本なのか。

捜査の過程はそれなりに面白いけど、これだけのヒントが出て
いるのでそう難しくなく絵本にたどり着ける気がするのは
気のせいか?ただ絵本は守備範囲外という縛りを作る事で
それなりに時間稼ぎにはなった感じ。

タヌキが出てくるというと、埼玉県人である私としては、幼い時
から何度も足を運んでいる、群馬県館林市の分福茶釜とか
カチカチ山を思い出してしまう。

さてドラマとしては、不器用な親子の関係性を描くと共に、
そんな関係の中には意外性が有る事が描かれ、子供の事を密かに
見守る母親の姿が描かれた。

ただこのドラマの流れを見ていると、この母親、最近になって
娘に関心を示したのではないか?という感じにしか見えず、夫が
居なくなったことで視線が娘に向いたのではないかとする感じ
にも思えてしまう。
過去に於ける娘との接し方に関しては、何ら説明もなくドラマが
回っていくので、寧ろカメラマン時代の活躍を眺めていたとする
物証よりも、それ以前の母親の娘に対する視線の先に愛は存在
していたのかどうかが気になる。

この親子関係を通して、栞子の母子の関係を示唆しているところは
良く出来ているとは思うのだけどね。
なんとも煮え切らない内容だし、映画・パペットアニメ化との
違いばかりを抽出した感じで、ちょっと違和感が有ったな。

篠川栞子 …… 剛力彩芽 (ビブリア古書堂・店主)
五浦大輔 …… AKIRA (ビブリア古書堂・アルバイト)
笠井菊哉 …… 田中圭 ("笠井堂"・店主)
藤波明生 …… 鈴木浩介 (甘味処"Cafe 甘庵"・店長)
横田奈津美 …… 北川弘美 (甘味処・店員)
篠川文也 …… ジェシー (栞子の弟)
篠川智恵子 …… 安田成美 (母、写真のみ、10年前に失踪)
小菅奈緒 …… 水野絵梨奈 (文也の同級生)
佐々木亜弥 …… トリンドル玲奈 (甘味処・店員)
橋本さやか …… 内藤理沙 (甘味処・店員)
五浦恵理 …… 松坂慶子 (大輔の母)
志田肇 …… 高橋克実 (せどり屋)

高坂晶穂 …… 矢田亜希子 (カメラマン・大輔の元恋人)
高坂ミズエ …… かとうかず子 (晶穂の母親、夫が亡くなる)
野上 司 …… 望月章男 (カメラマン)
桜井 …… 石井春花 (海浜図書館司書)
書店の店員 …… 喜矢武豊 (ミズエが絵本を探しにいく本屋)

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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