ビブリア古書堂の事件手帖
(2013年1月期・フジテレビ・月曜21時枠)

脚本:相沢友子、岡田道尚
演出:松山博昭、宮木正悟、長瀬国博
プロデュース:小原一隆、藤野良太
主題歌:E-Girls「THE NEVER ENDING STORY」

http://www.fujitv.co.jp/biblia/index.html





第11話 乱歩が残した間違った暗号文!?
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栞子は母が鹿山明が別宅にしていた家の金庫の中に乱歩コレク
ションが有り、金庫の中身を鹿山家から買おうとしている事が
分かる。明日には来城慶子はこの家を明け渡さねばならない中で
なんとか母よりも先に金庫を開けて、本来鹿山明が来城慶子に
対して残そうとしていたプレゼントを本人に渡したいと考える
が・・・

なんか意味がよく分からない流れだった。
展開にばかり追われてしまい感情の拠り所を失ってしまうという
内容だった事が敗因だった。

多分文学史に興味がある人には楽しいエピソードに写るかも知れ
ないがドラマを見ていると、内縁の女性が宝を求める事にも
悪者の様にも当然の権利にも思えるし、それに群がってくる
栞子や母・智恵子の存在が下世話な感じにも思えてくる。

そもそもこの謎は、慶子本人に解いて欲しかったものではないの
かという事を勘案すると、ちょっぴり周りの者達が勝手に
騒いでいるところに無粋さを感じてしまう。

かみ砕いてドラマを見ていると多分ドラマとしての謎解きも
面白いものだったのだろうけど、内容が濃すぎて、伝わってくる
ものといえば、栞子よりも智恵子の方が上手だったという事と、
子供を捨てて趣味に走った母親の事を理解するなみたいな突っ込み
処が存在するところだったのかも。

せめてペンネームの意味なり長年連れ添った男に対して、慶子
自身にしか知らない情報というものを盛り込んでドラマを構成
すべきで、額面通り見ると、どうしても全部の事を栞子と
智恵子が解き明かしてしまった感じで、生前の慶子と鹿山明の間
には本当にそんな情が有ったのかが見えづらいところも有る。
まぁ中身は慶子だけに見せたいのだろうとしていたけど、それ
だけ考えていたのであれば、当然相続争いに於いて子供達が
邪魔してくる流れというものを考えていなかったのかなという
感じ。

篠川栞子 …… 剛力彩芽 (ビブリア古書堂・店主)
五浦大輔 …… AKIRA (ビブリア古書堂・アルバイト)
藤波明生 …… 鈴木浩介 (甘味処"Cafe 甘庵"・店長)
横田奈津美 …… 北川弘美 (甘味処・店員)
篠川文也 …… ジェシー (栞子の弟)
篠川智恵子 …… 安田成美 (母、写真のみ、10年前に失踪)
小菅奈緒 …… 水野絵梨奈 (文也の同級生)
佐々木亜弥 …… トリンドル玲奈 (甘味処・店員)
橋本さやか …… 内藤理沙 (甘味処・店員)
志田肇 …… 高橋克実 (せどり屋)

来城慶子 …… 高樹澪 (明の愛人、喉頭ガンの手術)
田代邦代 …… 松田美由紀 (慶子の妹)
鹿山直美 …… 横山めぐみ (明の娘、井上と幼馴染み)
鹿山明 …… 須永慶 (乱歩コレクター、政治学者)

関寛之

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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