DOCTORS2 〜最強の名医〜 (2013年7月期・テレ朝・木曜21時枠) 脚本 - 福田靖 音楽 - 林ゆうき 演出 - 本橋圭太、猪原達三 第2シリーズ - B'z「ユートピア」 http://www.fujitv.co.jp/galileo/index.html

第6話 次のターゲットは！？手術拒否の患者の謎
--------------------------------------------------------

--------------------------------------------------------

相良が森山家創業の市民病院の医院長になることを画策している
ということを知った皆川と佐知は対応に困り、特に現医院長
と仲のよい皆川はどちらに味方すべきかの判断に迷っていた。
相良は世襲制など古いと一蹴し、病院も大企業と同じように
一族経営では成り立たないことを唱えると共に、相良は医院長
に対してホスピスの設置を提案していく。
そんな折り、田代という会社員が自転車と衝突して肋骨を
折ったとして運ばれてくる。検査の結果、肋骨の骨折だけでなく
膵臓の腫瘍が発見され、門脈などにも浸潤していることから、
治療は困難を極め、カンファレンスの際に、難しい症例なので
大学病院に転院させるべきではないかとする議論が発生する。

相良がチーム森山を崩壊させていく課程が描かれ、その一人の
麻酔科医の千住の離脱をとりあえず成功させた。ただ研修させ
る為に東京医療大で勉強することを提案しただけなので、今後どう
なっていくのかは不透明だ。

相良の凄さは執刀技術だけでなく、人脈にあると思う。
渋谷を使うだけでなく、あらゆる方向に人脈を持つ彼は、常に
プランBを持ち合わせている感じだし、先の先を読んでいるようで
その働きは軽快だ。融資担当の銀行員と相良が同じような台詞を
発しているところは、相良自身の勢力・影響力がどこまで及んで
いるのか計り知れないものも有って、敵にすると恐ろしいものが
あるなという感じがした。

今まで陰で画策してきた相良の行動が今回院内全体に伝わったこと
で、表だって世襲制の問題を提起し、新たな局面に入った感じが
するけど、相良の主張が正論過ぎることも有るので、議論の余地
がなさ過ぎるところが気になる。ただ患者のためという名目と、
改革の為に必要な院長の座の間で揺れ動く、欲望に近い相良の他人
を支配し誘導するという行動が、どこまで誠実で居られるのかが
スリリングで良い感じだね。

いくら何でも今回の患者は相良でも助けられない気がする。
それでも助けてしまうファンタジーさが有るのだろうけど、あまり
現実離れしすぎているとちょっぴり漫画チック過ぎていかにも
な感じがするので、多少はセーブしてほしいところかも。
ホスピスを提案した為に、設置されていれば確実に治らない患者と
して扱っていきそうだけどね。