ドクターX 〜外科医・大門未知子〜 (2013年10月期・テレ朝・木曜21時枠) 脚本：中園ミホ 音楽：沢田　完 演出：田村直己、松田秀知 企画協力：古賀誠一 プロデューサー：内山聖子、大江達樹、西河喜美子、池田禎子、大垣一穂 主題歌：Superfly 「Bi-Li-Li Emotion」 http://www.tv-asahi.co.jp/doctor-x_02/

第3話 教授夫人会の仁義なき戦い！！
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医療ボランティアウーマン賞が教授夫人たちが組織する白薔薇会
の間で開催される。外科と内科は病院内だけでなく夫人同士の
間でも仲が悪かった。現在中心にいるのが院長に最も近い
蛭間重勝の夫人・蛭間華子で、彼女がウーマン賞を受賞する。
神原は営業活動だとしてその授賞式に出席し、大門はただで
豪華な食事が食べられるとして出席する。
神原によると、外科夫人の三村寅子と内科夫人の蟹江三香は
互いに夫が同期であり、似たような家族構成であることも
有ってライバル意識が強かった。そんな二人は何の因果か
同時に慢性腎不全と壊死した小腸が悪化する症状によって
悩まされていることが分かる。
大門はカンファレンスの場で蟹江夫人の小腸の移植を担当したい
事を告げるが、適合ドナーが見つからない事を知る。

外科と内科の対立がシーズン2の支柱となるべき骨太のテーマ
として存在していて、大学病院らしく出世争いの競争に精を
上げている辺りが描かれた。

面白いのは教授同士の対立だけでなく、夫人たちも水面下で
激しい争いが行われている事。この辺の流れは「半沢直樹」でも
描かれたけど、それにくわえてダークホース的立場として、
いよいよ近藤の存在が不気味に台頭し始めた。

蛭間が語っているように教授は手術の腕は関係ないとするように
政治的駆け引きの中で、指導力と目立つ場所でのアピールこそ
必要だと言わんばかりの状況で、手術室という密閉された空間
での出来事は、有る意味いくらでも事実を隠蔽出来るものだと
する辺りが皮肉に写る。

何よりも出世問題に何の関心もない大門だけど、それに利用され
ることだけは、容認出来ないとすることで、近藤に対して
良いように振り回された今回の教訓を生かして、他人の手柄に
しないように自分の存在を誇示していけるのかにかかって
いるのかも。

近藤自身も現在馬淵一代側についているけど、実際に彼は
外科医の人間だし、今回蛭間が近づいてきたことは、今後また
人間関係での駆け引きに於いて複雑になっていきそうだ。
最終的には近藤の恋人である橋本理沙が何らかの爆弾を落として
いきそうな感じもするけど、とりあえずその辺はまだまだ先の
ことかな。

そして大門自身が公安にマークされていること。
シーズン1の頃にも大門の存在が謎めいた存在として描かれて
いたけど、再び彼女自身の進退も危うくなりそうな感じで、
色んなところで問題点を含んでいきそうだね。