ドクターX 〜外科医・大門未知子〜 (2013年10月期・テレ朝・木曜21時枠) 脚本：中園ミホ 音楽：沢田　完 演出：田村直己、松田秀知 企画協力：古賀誠一 プロデューサー：内山聖子、大江達樹、西河喜美子、池田禎子、大垣一穂 主題歌：Superfly 「Bi-Li-Li Emotion」 http://www.tv-asahi.co.jp/doctor-x_02/

第5話 神ｖｓ悪魔失敗しない手術のカラクリ！？
--------------------------------------------------------

--------------------------------------------------------

蛭間は選挙選を前にして、自分の地位を確立する為にもアメリカ
のマサチューセッツ国際医科大で活躍している日下部を招聘
する。かつて日下部は海老名と同期であり、この大学病院の
卒業生だという事を知る。日下部は大門と同じく失敗しない
という事を売りにしている医師であり、城之内はかねてから
彼のオペに入りたいと考えて、公開オペでは是非麻酔医をさせ
て欲しいと訴えていた事が分かる。

面白い内容だとは思うのだけど、ネタとしてはありがちな
もので、先の展開も読める分だけ薄っぺらさを感じるところだけど、
大門や蛭間という当たり前のキャラクターを演じる人物の中に居る
海老名の存在なり立場なり心情というもの見つめるという意味
では興味深く描かれた話だった。

失敗しないとするこれまでのカラクリもよく分かるのだけど、
正直失敗しないような手術だけを選んで執刀してきた医師が
そこまで大きく取り上げられることは無いだろうし、そういう
違和感が有って、少々大門に対峙するライバルと言うには物足り
ないし、この人は失敗して置きながらも、結果的に手術後の合併症
で済ますつもりだったのだろうか?

大門に対する相変わらずの謎めいた一面というのもあぶり出され
今回はニューヨークの病院で執刀していたとする流れが描かれた。
正体に関しては具体性を帯びないままの方が謎めいていて良いと
は思うのだけど、時折このようにして大門が何故優秀なのかという
軌跡を描くのは悪くは無いと思う。

大学病院内のバカみたいな序列というのも滑稽なのだけど、
大門の外科医は腕だけあれば良いとするような横柄な態度も
少しイラッとさせられる部分が有るな。わざわざ喧嘩をふっかける
必要もないところに絡んでくるとか。そういう思考自体が日本
人であり、もしかすると自分も大学病院内の医師たちと同じ
思考が働いているのかな。

そして気にしないと言いつつも、結構聞き耳を立てているところ
が有ったね。
一番ガッカリなのは城之内が意外とミーハーな人物だったという
ところかも。