ドクターX 〜外科医・大門未知子〜 (2013年10月期・テレ朝・木曜21時枠) 脚本：中園ミホ 音楽：沢田　完 演出：田村直己、松田秀知 企画協力：古賀誠一 プロデューサー：内山聖子、大江達樹、西河喜美子、池田禎子、大垣一穂 主題歌：Superfly 「Bi-Li-Li Emotion」 http://www.tv-asahi.co.jp/doctor-x_02/

第6話 親の命か出世か！？その手術致しません
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次期教授を巡って本命だったのが今まで散々外科統括部長に
尽くしてきた海老名だったが、突如現れた近藤の存在によっ
てその座を奪われようとしていた。海老名は取り巻きからは
近藤は講師なので教授レースに加わる事は出来ないとされると
海老名も無理に納得しようとする。しかし蛭間は特患として
やってきた議員の片岡仙吉郎(70歳)の執刀を近藤に行わせ
ようとする。膵臓疾患の患者で海老名の得意とする分野で
ある為に、少しずつ海老名の中にも不安の目が出始める中、
近藤の元には父・六助が現れ、肝炎の患者としてやってくる。
また肝硬変にまでは至っておらず、例え脾臓が摘出されること
になっても問題ないとするが・・・

大門と患者の近藤六助の関係は面白いものがあるし、
教授選を巡って海老名と近藤、そして内科医からの特別枠で
鷹野を推薦することになり、益々混迷を極める感じ。

特患よりも自分の肉親を選ぶという行為を秤に掛けて、その
男の人物像に迫ると共に、その男の持つ肉親への思いと出世欲
との間で揺れ動く心情をあぶり出した格好だった。

近藤の父が出てきた事で、忍自身の人間性というものが改めて
描かれた感じで、根底に存在する彼の人間としての倫理感は
決して悪い人物ではないところが描かれたと思う。
そして海老名自身の愛らしさも有って、小憎らしい元凶が
出世争いに於ける上層部のものに転化していたり、くだらない
大学のシステムに固執しているところに繋がっているところは
とても興味深く作られているところ。

未知子も教授選に巻き込まれるとするならば、どういう契約が
待っているのか恐い物があるけど、彼女自身、病院への変革を
求めているような感じはしないし、絶対的力を持って医師たちが
彼女から学びたいとする流れを持って自然と求心力を得ていく
ところにつなげていくのかなと思うと、この先益々どうなる
のか分からないところがあるね。