ガリレオ (2013年4月期・フジ・月曜21時枠) 原作・東野圭吾 脚本・福田靖 演出・西坂瑞城、澤田鎌作 http://www.fujitv.co.jp/galileo/index.html

第5話 念波る（おくる）距離２００キロの目撃者！双子の神秘
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東京の大田区大森自宅で、女性・磯谷若菜がハンマーで殴られ
意識不明の重体に陥る。夫の知宏はビジネスコンサルタント
「NEON」の後援会をしており、長野に住む若菜の妹で双子の
春菜から姉の身に何か悪い事が起きているのではないかとする
嫌な予感に苛まれて、知宏のマネージャーの三上慎之助に
連絡を入れると妻が自宅で血を流して倒れて居るのを発見する。
三日後、美砂は湯川の研究室を訪ね、一緒に学食でランチを取り
ながら双子のシンクロニシティ(意味のある偶然の一致)やテレパ
シーについての見解を聞く。湯川は所詮は偶然で調べる価値も
無いと一蹴するが、長野に居た妹は犯人の顔が見えたと言っている
事を告げると、興味深いとして実証実験をしていくことになる。

物理学ではなく心理学的分野で事件の解決を図ったようなエピ
ソード。
この手のオチは大抵パターンが有り、最終的には言葉では説明
の付かない出来事を持って幕引きさせるみたいな流れが必ず有る
んだよな。

冒頭から講演の中でコミュニケーションの方法論を論じていたの
で、非現実的なコミュニケーション方法が抽出される事は明らか
だったけど、夫の行動があからさま過ぎるところが妙に萎えると
ころも有ったし、写真を見て云々の流れも、正直無駄な行動を
しているとしか思えなかった。

ただ捜査の着眼点として、セキュリティのステッカーが貼ってある
家に入るのは不自然だ言い切っていたし、センサーの付いていな
い窓から侵入していることで、身内であることは明らかなものが
有り、冒頭から捜査範囲を絞った点は評価できる。

あれだけ美砂が捜査のお願いをしていたのに、有る時から突然
に湯川の調査を辞めさせようとして五月蠅く言い回る姿がやたら
の煩わしい感じを受けたし、その反面楽しさを生んでいるのも
確か。
ベッドで寝ている桐谷美玲さんと、容体を心配して手を握って
いる桐谷美玲さんがあまりに違う人物過ぎるところも違和感が
有った。
しかし同じ"桐谷"さんが夫婦役を演じているというのも、今回
のエピソード内容からするとちょっぴり皮肉にも写る。

最後に湯川の名前を若菜が口にした事でドヤ顔になっていたけど
通常、湯川たちが来る前に春菜が教えていたと考えるのが
自然じゃないのか?