ガリレオ (2013年4月期・フジ・月曜21時枠) 原作・東野圭吾 脚本・福田靖 演出・西坂瑞城、澤田鎌作 http://www.fujitv.co.jp/galileo/index.html

第8話 演技る（えんじる）ＶＳ狂気の女優夜空に舞う花火の下で殺
人劇場の幕が開く
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人気劇団の代表・駒田が自宅のお台場のマンションで刺殺され
て発見される。亡くなる直前に劇団の女優だった神原敦子と
衣装を担当して居た安部由美子に電話がかかっており、
二人は一緒に豊洲のカフェに居た事を知る。
美砂は捜査が難航すると、完全密室事件を盾に湯川に助けを求
める。

視聴率ほどには面白く感じないドラマという気がするけど、
キャラクターの魅力は相変わらず引き出されている。
トリック自体が使い古されたものであり、科学捜査が全盛の
現在、ミラーのトリックなど簡単に発覚しそうだ。
携帯電話のアリバイトリックに於いても、携帯が出回って
以降、刑事ドラマでは使われているトリックであり、出来れば
電話の発信基地を特定して、最後は裏付けするくらいの余裕は
欲しいところだった。

ICレコーダーを持って演技者となるべく、殺人を犯していく
先にあるものとは一体何なのか。
演技の上手さが必ずしも女優としての人気やファンが求めると
ころに繋がっていないとする部分が、ある意味では科学でも
解明できない部分でも有って、人間の心理学の分野という
ところでも有る。全く罪の意識を感じていない犯人に対して、
それを実感させてるという意味で現実を突きつけるところは
それなりに爽快感は有ったかな。

湯川と美砂の阿吽の呼吸感も感じさせるものがあり、
実体験を元にした演技がリアルだと思い込んでいるのは
自己満足!だと告げる辺りのやりとりは面白く出来ていた。

蒼井優さんと吉高由里子さん、僅か3歳違いだけど、新旧の
個性派演技者同士の共演はそれだけである程度のモチベーション
の有るドラマだったのかも知れない。