ハニー・トラップ (2013年10月期・フジテレビ・土曜23時枠) シリーズ構成：渡辺雄介 脚本：山岡潤平 音楽：横山克 編成企画：太田大 プロデュース：高石明彦 監督：七高剛、日比野朗 http://www.fujitv.co.jp/honey-trap/index.html

第1話 サスペンス大作登場家族と仕事奪われた男壮絶復讐
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一流商社・総和物産本社で勤める美山は男たちから拷問を受け
ていた。
その3週間前、美山は定例会議に出席する中で、最近日栄産業
のHDDデータが盗まれたりする事件が多発していた。そんな中、
美山は上司に呼び出され、折田や安藤部長から、美山が提唱
していたグラフィンの実用化に向けた共同プロジェクトを総和
ケミカルという別部門の会社を立ち上げ、そこでその研究の
第一人者である小野寺教授と共に開発して欲しいと言われる。
グラフィンは奇跡の素材と言われ、これまでのシリコンベース
の素材とはまるで違う伝導性でデータの転送はもちろん、
あらゆる応用が利く素材であり、この分野の開発には世界中が
血眼になっているが、日本政府は開発費を渋っている為に
総和物産の方で取り扱うことになる。しかし美山の研究に関して
ライバル社のミレ・パシフィックは美山をヘッドハンティング
しようと契約金を積み躍起になるが、美山は自分が求めているの
は金ではないとして突っぱねていくが・・・

中国、韓国との軍事・企業の情報戦は今まさに現実として行われ
ているので、5年10年くらい前に描かれると、良い視点を持ったドラマ
だったと思う。今放送すると、親韓派の烙印を押されてしまった
フジテレビとしては、時代の風潮に乗せられ韓国や中国の名前を
引き合いに出して、その臭いを払拭させようとしていることや、
視聴率獲得のためにそれに便乗している感じがしてくるところは有る。

ただ恐らく韓国や中国の工作員だとするけど、実際には、
日本国内同士で足を引っ張り合っているというパターンで帰着
する物語なんだろうね。

ハニートラップに関しては中国国内での日本企業職員が陥る
事だと近年されている。接待文化の有る日本では、この手の
トラップにはとことん弱そうだ。

昔から政財界のうわさ話をよく知るのは歌舞伎町のホステスたち
だとするドラマは多かったけど、今日のドラマでは結婚まで行い
情報を盗んでいくのかと思うと人生をかけた壮絶なものを感じる。

なつみが犯人だとするのはドラマとしては額面通り過ぎるものが
有るので、その流れをどう工夫して描くのか。隣人に仲間由紀恵
さんということで、完全に役柄としては「美しい隣人」のマイヤー
だけど、それにしては安易にバッグを置いていたりするので、
別人が仕込んだ可能は十分にあるということだ。

人の命が最も尊いなんていう事は迷信であり、情報は時に命より
も重いということ。

情報が金になる世の中、それを尊しと思わない現代的側面が有るのも
確かなのだろうね。