ハニー・トラップ
(2013年10月期・フジテレビ・土曜23時枠)

シリーズ構成:渡辺雄介
脚本:山岡潤平
音楽:横山克
編成企画:太田大
プロデュース:高石明彦
監督:七高剛、日比野朗

http://www.fujitv.co.jp/honey-trap/index.html




 

第5話 全て失った男逆転!父の形見胸に…悪魔が微笑む夜
--------------------------------------------------------

--------------------------------------------------------

総和物産明王大で開発したとグラフェンの実験データを巡り、
韓国に本社を持つミレ・パシフィックがデータを盗もうとして
近づく中、データを知るために必要だとして父から手渡された
トークンを奪われた悠一。しかしそのトークンを盗んだなつみ
はミレ・パシフィックの穂積と悠一の目の前で壊してしまう。
トークンを壊したという事は既にデータは引き出されているのか
不安になる中、悠一はこの件で海外への情報流出を防ぐ為に
躍起になっている大洋国際特許事務所を尋ねて事情を聞く。
データが有るとすれば大学のサーバー内だけだとするが、関係者
以外は近づけずセキュリティも万全だというが・・・。

コンピュータセキュリティも所詮は人間が作った物なので必ず抜け
穴があるとされるけど、寧ろ問題なのはそれを作った人間自身の
セキュリティ意識であり、欲望にこそ落ち度があるとばかりに
そこをハニーがトラップをかけて打ち破っていく。人間の感情が
訴えかけるものとは一体どれ程他人の心の警戒心・セキュリティを
説くことが出来るのかという事が描かれている様だ。

少々ドラマはありきたりで妙味を欠いている感じで面白さを感じない。
ハニートラップという感じで言えば、完全にマイヤー・仲間さんの
ドラマの方がそのタイトルに負けないような行動を見せていたし。

渡辺雄介さんはこの手のドラマの脚本を担当するのが好きみたい
な感じだけど、「ブラッディ・マンデイ」にしても初回で
ドラマの興味深さを引き出しつつも、その後のシナリオの流れは
少々力量不足だった。「逃亡弁護士」と「ティーンコート」
比較的好きなドラマだったのだけど、コンピュータが絡んでしまう
と途端に描写がつまらなくなるのは何故なのか。

ドラマではご都合主義的描写が多く、互いに先を読んでいるので
有れば、田崎に接触しているであろうなつみの姿くらいは確認
していて欲しいし、強引に痴漢の証拠をねつ造して脅してセキュリ
ティを破らせるという方法論を利用しようとする流れに、わざわざ
素人であり一度田崎と面会している悠一を使う事へのリスクと
いうものをまるで計算に入れていないという辺りが少々お粗末
過ぎて泣ける部分だった。

7日後の映像も相変わらず同じ映像の繰り返し。
大学のサーバー管理を一人の人間によって委ねられているという
辺り、現実に起きている勤務先の年金基金25億円を横領した犯罪者
の事件を彷彿とさせるものが有るけど、「頼み込む」だけで何とかなると
思っている主人公の姿がちょっと魅力がなさ過ぎる感じがして
ガッカリだった。

美山 悠一 …… AKIRA (33歳、総和物産)
美山 なつみ …… 仲間由紀恵 (33歳、総和物産、経理部)
小林 恭助 …… 高嶋政伸 (45歳、大洋国際特許事務所)
中川 薫 …… 内山理名 (30歳、大洋国際特許事務所)
宮原 杏奈 …… 野波麻帆 (33歳、総和物産)

日下部 秀平 …… 丸山智己 (35歳、総和物産、悠一の先輩)
穂積 宗広 …… 小澤征悦 (42歳、ミレ・パシフィック・総務部課長)
山中 塔子 …… 音月桂 (29歳、ミレ・パシフィック・総務部)
早川 由加利 …… 篠原真衣 (27歳、総和物産)
折田 忠 …… 神尾佑 (46歳、総和物産)
安藤 眞一 …… 森岡豊 (42歳、総和物産)
荒井 和人 …… 池内博之 (35歳、大洋国際特許事務所)
小野寺正隆 …… 長谷川初範 (明王大教授、悠一の父、妻・美和子)

警察官 …… 高杉亘
天音 …… 武田真治 (留置所にいる男)

張天翔、辛島陽一、竹井洋介、中山将志

田崎宏尚 …… 津村知与支 (明王大サーバー管理者)
掛川 …… 飯田基祐 (特許庁の人間?)

評価:★★★★☆☆☆☆☆☆ (4.0)

inserted by FC2 system