ハニー・トラップ (2013年10月期・フジテレビ・土曜23時枠) シリーズ構成：渡辺雄介 脚本：山岡潤平 音楽：横山克 編成企画：太田大 プロデュース：高石明彦 監督：七高剛、日比野朗 http://www.fujitv.co.jp/honey-trap/index.html

第9話 史上最大の作戦開幕 命懸けの賭けにスパイは嵌るか
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なつみは中国企業のジミーウォンの天音率いる組織によって
母親・志倉寿美代を人質に取られていたが為にこれまで
良いなりになっていた事を聞く。そんな状況の中、悠一と
なつみは寿美代が入院している病院が江ノ原総合病院である事
を知って急いで迎えに行こうとするが、こちらの動きを察知
される前に警察に知らせた方が良いと語る。自分たちでは
これ以上手に負えないという。
一方グラフェン特許を守ってきた小林もまた天音によって
脅されていた。小林本人は脅しに屈しないとしても、小林の
妻子が天音によって手懐けられており、日本ではグラフェン
の特許の権利を取り下げて、譲渡しなければ妻子を襲うこと
を告げる。天音はジミーウォンが特許を持つ変わりに、総和
物産にも日本市場の販売に於ける流通の介入に総和が主導
することを認めるとするが・・・
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なつみから全てを聞かされた悠一としては、なんとかして
なつみをジミーウォンの手から自由にしたいと考える中で、
天音の手は、今までグラフェンの技術の流出を防ぐ為に奔走
していた国際特許事務所の小林を脅迫し始めるというもの。
既にデータが相手の手に渡っているということで、無理に
取り返すよりも、提携する形を取って被害を最小限にすべき
ではないかと提案するが・・・

完全に心が離れているドラマなので正直見るのが辛い。

今回の展開など、正直2話目か3話目に描かれても良いくらい
の内容であり、今更こんなところで話が動いているのかという
感じしかしてこない。素材としては新しいのかも知れないけど、
一体何十年前のドラマかって感じ。

前にも書いたかも知れないけど、主人公が捜査官でもなければ
単なる総合商社と大学の研究室の関係を仲介しているばかり
の存在感しかなく、特別なスキルはなつみを愛する心だけって
ことで、捜査に於いて何の力も発揮出来ないところに、もどかし
さだけが募る。

同じような強引な人心掌握術で小林となつみがジミーウォンに
操られているということで、人権意識が希薄な中国人・中国企業が
なりふり構わず日本の技術を奪おうとしているという反中国意識
だけを利用した感じ。

ドラマの展開として、大洋国際特許事務所の存在が明らかにされ
るくらいまでがこのドラマに於けるピークであり、それ以降は
あんまり特許を巡る争いとしては面白味に欠ける。