確証 〜警視庁捜査3課 (2013年4月期・TBS・月曜20時枠) 原作 - 今野敏『確証』 脚本 - 森下直 制作 - 那須田淳 チーフプロデューサー - 橋本孝 プロデューサー - 倉貫健二郎、加藤章一、齊藤彩奈 演出 - 吉田健、竹村謙太郎、北川雅一 http://www.tbs.co.jp/sousa3/

第4話 黒い蛇〜女泥棒の罠に隠された母の涙！
--------------------------------------------------------

--------------------------------------------------------

一週間前から改装中の店に侵入する事件が多発する。
しかし盗まれたものは何も無いことが判明する中で、ダクトの
スキマを通って入り混む手口と化粧のファンデーションが侵入
経路に付着していることから、3年前に100件以上の犯行が
行われた通称009号事件の犯人が事件を再開したとの見解を
見せる。犯行の手口から容疑者は"黒蛇"と呼ばれる女性の泥棒
で噂ではとても美人だったというもの。飲食店ばかりが狙われた
という事で、今回も再びそれを狙っているものかと思われるが・・

秋穂の女性ならではの視点も上手く捜査上重要な役割を果たした
ということで、ある意味ではバランスの取れたエピソードだ
った。
黒蛇が侵入した飲食店は今でも活況を呈している事が多いこと。

不要な一課との対立の構図が排除された分、犯人と3課との
駆け引きに集中して見る事が出来たし、今回は萩尾と秋穂の
捜査に於ける視点の違いも面白く現れた。

他人から物を盗むことよりも悪い社会の隠蔽体質というものを
引き立てた分、犯罪者家族にも同情すべきものが有ったし、
刑事ドラマには別件逮捕というものがあるけど、面白い形で
不正な証拠を正当な形で表沙汰にしたなという印象だった。

窃盗犯は計画性が命。
窃盗は技術・職人芸だとしているように、繰り返し練習をして
いるというミスリードのさせ方も上手く機能していて、
これまでの犯罪の動機が変わっているというところが面白く現れて
いる。TBSの「TAKE FIVE 〜俺たちは愛を盗めるか〜」の正義の
口癖じゃないけど、「盗みは人を不幸にする。でも盗むならそこ
には愛が必要だ！」という事をまさに実践していた感じだね。

そして何よりもハギさんの奥さんは泥棒だったのか。
この辺の事実関係も気になるな。