確証 〜警視庁捜査3課 (2013年4月期・TBS・月曜20時枠) 原作 - 今野敏『確証』 脚本 - 森下直 制作 - 那須田淳 チーフプロデューサー - 橋本孝 プロデューサー - 倉貫健二郎、加藤章一、齊藤彩奈 演出 - 吉田健、竹村謙太郎、北川雅一 http://www.tbs.co.jp/sousa3/

第5話 緊急事態！拳銃立てこもり犯を逮捕せよ！奇妙な人質
--------------------------------------------------------

--------------------------------------------------------

午前11時に東創銀行・松涛支店で現金を輸送車に積み込み中に
事件が発生する。犯人は4人組のマスクを被った人物で、
そのウチの一人が渋谷区の住宅街に逃げ込み、そして倉田和彦
邸に押し入るのを桑名たちが目にしており、すぐに警察やマスコミ
は現場を取り囲む。SITの矢野を中心とした特集捜査班が犯人との
ネゴシエートを行う中、SATの佐久間は、マスコミなどが集まる
前に犯人を狙撃すべき事を訴える。しかし現場の指揮を執るのは
一課だとして、菅井が主張する中で、所轄の警察官・小泉は
地元の事は地元の人間が一番分かるとして、自分に交渉役をさせ
て欲しいという。そんな中、三課の萩尾は、テレビ中継を見て
立てこもり現場の窓が二点三角法で破られている事を知って、
"確証はない"が何かを掴んでいく。

どうしても一課と三課を絡ませたいが為に、こういう現場に三課
を立ち会わせるみたいな流れが不自然に出来てしまっているような
印象も有る。
マスコミに取り上げられるような派手な事件を取り上げるよりも
寧ろ淡々とこそ泥との駆け引きを描いて欲しい感じがする。

今回は現場での刑事同士の主導権争いがメインとなり、上下関係
も面白く利用された。
また現在を反映して、マスコミが中継しなくとも、視聴者が
動画を流して、情報を伝えることも出来るとする難儀な現在の
犯罪事情・犯罪捜査が描かれた。

銃を手にした強盗とこそ泥は違うみたいな扱いだけど、一つ間違
えば、こそ泥はそう悪い人ではないみたいな間違ったメッセージ
性を視聴者に送っている可能性も有り、微妙と言えば微妙。
こそ泥によって人生を狂わされる人は沢山居るのだろうしね。

人質になっているのが一般人ではなくこそ泥だと分かる流れで
萩尾を使うのは面白いアイディアだと思うけど、その後の関わり方
をどう演出していくのかにかかっているのかな。

須永慶さん演じる所轄の警察官が旧態的な立てこもり犯に対する
説得方法を見せる所など、取調室に於ける"カツ丼"的ネタで
笑えるところにも繋がっていた。