確証 〜警視庁捜査3課 (2013年4月期・TBS・月曜20時枠) 原作 - 今野敏『確証』 脚本 - 森下直 制作 - 那須田淳 チーフプロデューサー - 橋本孝 プロデューサー - 倉貫健二郎、加藤章一、齊藤彩奈 演出 - 吉田健、竹村謙太郎、北川雅一 http://www.tbs.co.jp/sousa3/

第7話 盗まれた疑惑…消えた２億円×殺人！警察ＶＳ権力の壁
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秋穂は合コンの数合わせの為に美奈代に誘われて参加する。
その際、警察官である事だけはバレないのが鉄則だと言われる。
いざ出席すると美奈代は相手の男性に物足りず不発だと感じ
るが、遅れてやってきた藤堂隆之の事を気にする。
そんな折り店内では一課の刑事が来ているばかりか、
スリの祐二が偶然店内を物色していたのを見て秋穂は逮捕して
しまう。
そんな中、民政党の河合幹事長の個人事務所で事務所荒らしが
発生する。狩野からは政治家相手なので慎重な対応を求め
られる。防犯カメラの映像を見るが傘で顔を隠している為に
分からない。しかし犯行の特徴である、金庫を裏側から破る
手口と、現場で仕事の後にビールを飲んでいるということから
永倉と篠原が該当する犯人だとして疑うが・・・

ドラマとして根本的に苦しいのは、犯罪者にプライドを持たせ
ようとする意図が存在する点か。
犯罪にも種類があり、明らかに罪の重さというものは変わって
くるとは思うのだけど、基本的に泥棒は泥棒。
罪を償っている人ならばまだしも、こそ泥の再犯率などを見る
とあんまり信用に於けるかどうかはまた別のものが有る様な
感じもする。

今回はそんなこそ泥以上に汚い事をしている政治家の姿を見て
無臭化作業を図っていることかな。

テーマとしては験担ぎ。
その方法は人によってそれぞれだけど、それが決して縁起の良さ
に繋がっていないという所が皮肉として描かれたもの。
政治家でも泥棒でも検事局の人間でも、誰にもそんな真理が存在
しているところは人間の元心の拠り所みたいなものなのだろう
けど、民芸品に不正の証拠を隠しているところなど、なんとも
けしからんような政治家の姿が有ったね。

ハギさんが岩手だというところに着眼点を持ったり、秋穂が
犯罪現場の空間を眺めて違和感を探り宛てるところなど、
少しずつ互いに疑問点を持ち寄り上手い事、解決の流れに
つなげていった感じがする。今のIT時代の世の中、完全犯罪
など益々難しいものになっているなという感じのエピソード
だったね。

そしてハギさんの過去、そしてハギさんの妻との関係も少しずつ
意味有る物として顔を覗かせてきた感じで、益々楽しみになっ
てきた感じがする。