確証 〜警視庁捜査3課 (2013年4月期・TBS・月曜20時枠) 原作 - 今野敏『確証』 脚本 - 森下直 制作 - 那須田淳 チーフプロデューサー - 橋本孝 プロデューサー - 倉貫健二郎、加藤章一、齊藤彩奈 演出 - 吉田健、竹村謙太郎、北川雅一 http://www.tbs.co.jp/sousa3/

第10話 女子高生スリ団！盗まれた企業秘密と父と娘の涙の絆
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電車の路線でスリ事件が多発する状況の中、車上荒らしが
発生する。盗まれた被害者の内丸博之によると、盗まれた
のは黒のビジネスバッグで、財布と仕事の資料が入って居る
という。内丸は内丸ケミカルの社長であり、製薬会社と
共同でクスリを開発しており、盗まれたものの中には、ある種
のアレルギー抑制効果のある新しいタンパク質データの入った
メモリーカードが入って居る事を知る。犯行手口から気配りの
泰司だとしりすぐに検挙されるが、データが無くなっており、
神南線で制服姿の女子高生に盗まれた可能性を示唆する。
捜査3課7係の槙原に女子高生スリのことをきくが・・

車上荒らしから財布を盗むという犯罪者たちの共食い状態の
エピソード。
犯罪の傾向、犯行の手口が性格に表れるというのならばまだしも
明らかに犯人だとする辺りは、まるで捕まえてくれとばかり
の犯行で今更ながらも正直違和感は存在する。無意識のうちに
その性格が表れてしまうというのならば分かるのだけどね。

今回は秋穂の事情とスリの犯行を行う女子生徒の生育環境を
ダブらせて、より秋穂の事件に肩入れさせるものだった。

1課との連携だけでなく3課同士でも犯罪の性格性の違う部署
との連携の形は悪くはないと思うし、それぞれにプロファッシ
ョナルな姿を見せるというのは面白い誇示の仕方ではある。

事情もベタだけど、父が仕事に没頭する理由付けの中に娘
への愛情が見え隠れしており、親の心子知らずに展開を最後
に来て盗まれたものの中に愛情を示すものがあって、事件解決
と共に離れてしまった親子の絆を取り戻すというのは上手く
出来ていたと思う。このドラマの中でも最も見やすい部類の
ネタだったかな。

ゆりこの存在がここに来て再びストーリー上興味を引くような
流れになっているので、来週に向けた話は楽しみなものが
有るかな。