鴨、京都へ行く。 〜老舗旅館の女将日記〜
(2013年4月期・フジ・火曜21時枠)

脚本:森ハヤシ、酒井雅秋、岩下悠子
演出:永山耕三
プロデューサー:手塚治、妹尾啓太、榎本美華
編成企画:太田大、高木明梨須
主題歌: 椎名林檎「いろはにほへと」

http://www.fujitv.co.jp/kamokyo/index.html





第2話 暴れん坊大臣が求む最高の風呂と京野菜
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二億円の借金が有る事を知り、なんとか改革案を出して
現代風を装うとするも、従業員は鴨の唱える改革案に反発して
全員が退職してしまう。鴨は衣川の条件をのんで旅館の
売却に応じようとするが、そんな最中で突然財務大臣の
仲代が現れ、鴨の母と懇親の間柄で有った事を知る。
追悼の意をかねて一晩泊まりたいとするが・・・


二億円、二億円、二億円。

一人の客のもてなしも出来ないものが老舗旅館を運営すること
など出来ないというのは分かるのだけど、どうしても借金の額
を考えるとなんだか悠長に物事語っている暇があるのかという
感じがする。
主人公にプロ根性をたたき込む時間が必要である事も分かる
んだけどね。

表面的に取り繕っても旅館の味が出ないこともまたわかるし、
伝統を守るべき事情もわかるし、客のために・・・というプロ
根性も分かるのだけど、どうしても借金の事が念頭に浮かぶの
は庶民的感覚過ぎるところがあるのだろうか。

料理人の拘る食材の例がこのドラマの問題を端的に示唆して
いて、主人公の心情なり、老舗旅館経営を軽く見ているところが
伺えるものも有る。食材だけを集めれば料理が再現出来るという
ものではないということはすなわち、そこで働く従業員たちの
阿吽の呼吸にも繋がっているのだろう。
一度は辞めてしまった従業員たちが自然と集まってくるところ
もまたこの旅館に対する愛着以上のものがあるのだろう。

一人の客の我が儘、客の拘りに対応出来ることこそその旅館
の持つ風格なり、プライドにも繋がっているのかも知れない
けど、財務省のお偉いさんがそれを求めると、ただただ贅沢で
嫌な客にしか思えない所も有った。

旅館が単純に儲かる時代性ではない事は明らかだけど、逆に
超高齢化時代プラス国際化によって、客が増える可能性も
有るので、その内上向きになるのかな。

上羽鴨 …… 松下奈緒 (28歳、財務省・予算執行企画室)
衣川周平 …… 椎名桔平 (外資系コンサル会社「ワイズ・コンサルティング」)
梅垣鈴風 …… 若村麻由美 (旅館「梅垣や」女将、女将組合・組合長)
間山紗江 …… 堀内敬子 (中居)
加茂京介 …… 大東駿介 (小物屋"まつひろ"、鴨の友人)
寺石秀 …… 高杉亘 (料理長)
峰岸鼓太郎 …… 笹野高史 (男衆)
高瀬裕次郎 …… 伊武雅刀 (外資系コンサル会社「ワイズ・コンサルティング」)
上羽薫 …… 市毛良枝 (元女将、死去)
仲代公吉 …… 松平健 (財務大臣)
塩見鞠子 …… かたせ梨乃 (中居頭)
八木飛雄馬 …… 小柳友 (料理人)
柴田優梨愛 …… 岡本あずさ (中居)
石原圭介 …… 佐野岳
渋谷敦子 …… 市川実和子 (鴨の大学時代の友人)
石黒哲也 …… 丸山智己 (財務省の先輩)

高橋知代、柴田裕司、毛利英二、ゴールデンボンバー

桐村 …… モロ師岡 (洗い屋職人)
亮太 …… 湯浅崇 (桐村の弟子)

瀬野和紀、石川景二、大矢敬典、前田恵美子、金子栄章

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