鴨、京都へ行く。 〜老舗旅館の女将日記〜
(2013年4月期・フジ・火曜21時枠)

脚本:森ハヤシ、酒井雅秋、岩下悠子
演出:永山耕三
プロデューサー:手塚治、妹尾啓太、榎本美華
編成企画:太田大、高木明梨須
主題歌: 椎名林檎「いろはにほへと」

http://www.fujitv.co.jp/kamokyo/index.html





第3話 人力車が運ぶ、亡き母の想い
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旅館の売却のサインの直前にそれを思いとどまった鴨だが、
誰も従業員は戻らず、別の従業員を雇う間、休業しようとする。
しかし鴨が不在の間に峰岸が二組の客の予約を取ってしまう。
一組は安永という女性で圓翠を求める客。一組は二人の親子・
大場家だった。女将や中居を捜して鴨は走り回るが・・・

この旅館に対する思いの程を客を通して伝えて、存在の価値観
というものを知らしめるというもの。

軽視していた女将の仕事、そして中居の仕事に対して鴨が出来る
と高をくくっているがそう容易なモノでは無いという事を
知らしめるという感じで、旅館と本格的に向き合わせる為の
エピソードとしては悪くない話だったと思う。

これがスタートとなるべきエピソードになるので、ちょっぴり
遅すぎる感じがする所がイライラするし、これだけの大人数の
スタッフを抱えている旅館が僅か二組の客を向かい入れる為
だけにフルスタッフが集まるところは、相当ボランティア精神
で物語が回っているなという感じ。

ただ峰岸が語っている様に別の角度から一つの事実を見て見る
と色んな一面が存在している事が描かれ、鴨が思い描いていた
母親との関係の中に別の一面が存在していたという辺り、
客としてやってくる親子の物語と上手くオーバーラップしており、
構成としては悪くは無かった。ただそれが面白く感じるかどうか
が別問題として存在しているところが皮肉にも現れていると思う。

鴨の女将修行的ドラマであるならば、やはり一期枠のドラマ
では足りなさそう。結局女将とはどんなものなのかというHow toもの
になるのだろうし、日本人の持つ客に対する歓迎の心が採算度返し
な所にあるという事を知らしめるところなのだろうけど、どうも
新鮮味を感じないところが残念ではある。

上羽鴨 …… 松下奈緒 (28歳、財務省・予算執行企画室)
衣川周平 …… 椎名桔平 (外資系コンサル会社「ワイズ・コンサルティング」)
梅垣鈴風 …… 若村麻由美 (旅館「梅垣や」女将、女将組合・組合長)
間山紗江 …… 堀内敬子 (中居)
加茂京介 …… 大東駿介 (小物屋"まつひろ"、鴨の友人)
寺石秀 …… 高杉亘 (料理長)
峰岸鼓太郎 …… 笹野高史 (男衆)
高瀬裕次郎 …… 伊武雅刀 (外資系コンサル会社「ワイズ・コンサルティング」)
上羽薫 …… 市毛良枝 (元女将、死去)
仲代公吉 …… 松平健 (財務大臣)
塩見鞠子 …… かたせ梨乃 (中居頭)
八木飛雄馬 …… 小柳友 (料理人)
柴田優梨愛 …… 岡本あずさ (中居)
石原圭介 …… 佐野岳
渋谷敦子 …… 市川実和子 (鴨の大学時代の友人)
石黒哲也 …… 丸山智己 (財務省の先輩)

高橋知代、柴田裕司、毛利英二、ゴールデンボンバー

安永真知子 …… 江波杏子 (鞠子の元夫の母)
大場夏美 …… いしのようこ (上羽やで出産した母)
大場弓香 …… 美山加恋 (一人娘、反抗期真っ最中)

藤島淳一、宮永淳子

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

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