鴨、京都へ行く。 〜老舗旅館の女将日記〜
(2013年4月期・フジ・火曜21時枠)

脚本:森ハヤシ、酒井雅秋、岩下悠子
演出:永山耕三
プロデューサー:手塚治、妹尾啓太、榎本美華
編成企画:太田大、高木明梨須
主題歌: 椎名林檎「いろはにほへと」

http://www.fujitv.co.jp/kamokyo/index.html




第6話 ウェーバー伯爵失踪事件!30年前の秘密
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近所の骨董店で空き巣が入ったとの連絡が入る中、上羽や
に一人の怪しい人物がやってくる。明らかな不審者だったが
鴨は現在は何人も拒める立場ではないとして、客として受け入
れる中で、益々犯人ではないかとする疑惑が募っていく。

鴨の女将としての発言・言動の責任感を指摘しつつ、衣川の正体
を通して上羽やに対する拘りの気持ちを描いたもの。
また今回の客を通して、親からの子供に対する厳しい発言が、
子供に及ぼしている影響と、別の側面から覗いていくことで
そんな発言の真相が見えて来るという物語だった。

これまでのこのドラマの中では良くできていたのかなと思う。
この旅館に対する思い入れのある人物を通して、旅館の存在価値
というものを改めて高めていくもの。

京都の価値が古き良き時代の名残を感じるからこそだと思うが、
赤字・経営難に悩んでいる現状に来てそれに拘りをみせる事が
果たして正しいのか否か。
京都という土地柄に対して、個人のエゴなり価値観をぶつけていく
というこのドラマの核心にも近いテーマが含まれているし、
これまで鴨が悩んできた上羽やとして守り続けて来た格調・格式
を、今回は若者世代を寄せ集めて、京都全体の問題として取り上
げた部分は興味深いのか。

まぁどう考えても美術品泥棒が上羽やに宿泊するハズもないし
流れとしてはそれなりに想像出来るモノが有った。
単なる何処かの社長が現実逃避しているだけかと思ったけどね。

現代の価値観を取り込めば、確かに若者寄せにはなるのだろうけど、
あまりにその価値観を盛り込みすぎると、京都としての価値
なりアドバンテージは下がってしまうと思うので難しいところだね。
正直、着ぐるみなんかも場違い過ぎて、相当萎えるのだけど
時代を考えると仕方がないのかな。

上羽鴨 …… 松下奈緒 (28歳、財務省・予算執行企画室)
衣川周平 …… 椎名桔平 (外資系コンサル会社「ワイズ・コンサルテ
ィング」)
梅垣鈴風 …… 若村麻由美 (旅館「梅垣や」女将、女将組合・組合長)
間山紗江 …… 堀内敬子 (中居)
加茂京介 …… 大東駿介 (小物屋"まつひろ"、鴨の友人)
寺石秀 …… 高杉亘 (料理長)
峰岸鼓太郎 …… 笹野高史 (男衆)
高瀬裕次郎 …… 伊武雅刀 (外資系コンサル会社「ワイズ・コンサル
ティング」)
上羽薫 …… 市毛良枝 (元女将、死去)
仲代公吉 …… 松平健 (財務大臣)
塩見鞠子 …… かたせ梨乃 (中居頭)
八木飛雄馬 …… 小柳友 (料理人)
柴田優梨愛 …… 岡本あずさ (中居)
石原圭介 …… 佐野岳
渋谷敦子 …… 市川実和子 (鴨の大学時代の友人)
石黒哲也 …… 丸山智己 (財務省の先輩)

高橋知代、柴田裕司、毛利英二、ゴールデンボンバー、鈴木拓

姫野隆一郎 …… 佐戸井けん太 (漫画家)
少年期の隆一郎 …… 萱翔悟
久保正臣 …… 石橋保 (月刊『少年ダッシュ』遊英館・編集)
遠山勘兵衛 …… 山谷初男 (鴨の祖母時代の番頭、衣川の祖父)

椙杜翔馬、溝口怜冴、朱花、遠藤舜大、江藤漢斉
蟷螂襲、諏訪雅、酒井善史、土佐和成、大谷英子

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

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