鴨、京都へ行く。 〜老舗旅館の女将日記〜
(2013年4月期・フジ・火曜21時枠)

脚本:森ハヤシ、酒井雅秋、岩下悠子
演出:永山耕三
プロデューサー:手塚治、妹尾啓太、榎本美華
編成企画:太田大、高木明梨須
主題歌: 椎名林檎「いろはにほへと」

http://www.fujitv.co.jp/kamokyo/index.html




 

第7話 座布団一枚の幸せ
--------------------------------------------------------

--------------------------------------------------------

鴨は友人の京介と陶器を見に行く中で、鴨が経営に関して
消極的姿を見せている事に、人の顔色を伺うのは鴨らしくない
と指摘され、"失敗上等"だと言われる。
そんな中で、玉山の誕生日会があり、その中で八木が普段は旅館
では出さない様な洋風の料理を振る舞う姿を見て、上羽やでも
出してみたらどうかと提案。更にベテランたちに遠慮して意見
を言えなくなっている現実を見て、鴨は目安箱を設置して、
新しいアイディアを募集する。

伝統を守るからこそその雰囲気に安心して店に来る物が入れば、
伝統を守るだけでは飽きられてしまうことを説き、常に変わり続け
ない限り先細りは明らかだと感じていく。

更には客に優劣をつけないこと。平等に接する事の大切さを説く
のと同時に、目先の評価に飛びつけば、失う物があるということ
を分かりやすい形で表現したものだった。

言葉の通じない人にも通じるのがおもてなしの言葉であり、
サービス業には言葉ではなく態度で示すものだとする辺りの
流れもよく分かるし、国際化すれば当然こういう客も現れると
いうことを描いた感じ。そんな事態が起きた時にこそ、女将と
しての手腕が問われるということなのだろう。

色々とアイディアを出して失敗を繰り返す事が出来るというのも
支えてくれるベテランが居るからこそだとする辺りの主張も
よく伝わってくるモノが有るのだけど、どうも色んな要素が
混在し過ぎて、シナリオがごちゃごちゃし過ぎた気がする。

伝統を守るのか、それとも革新を迫っていくのかのジレンマが
相変わらずドラマの中でつきまとい、そう簡単に答えが出るもの
ではないだけに、イマイチスッキリしない所は残念ではある。

千里の道も一歩からってことで、地道に変革していくしかない
のだろうけどね。ただ近代化していく京都というのは、正直
まるで魅力を感じない。ゆるきゃらの居る京都の旅館なんて
行く来も起こらないのは確かかも。

上羽鴨 …… 松下奈緒 (28歳、財務省・予算執行企画室)
衣川周平 …… 椎名桔平 (外資系コンサル会社「ワイズ・コンサルテ
ィング」)
梅垣鈴風 …… 若村麻由美 (旅館「梅垣や」女将、女将組合・組合長)
間山紗江 …… 堀内敬子 (中居)
加茂京介 …… 大東駿介 (小物屋"まつひろ"、鴨の友人)
寺石秀 …… 高杉亘 (料理長)
峰岸鼓太郎 …… 笹野高史 (男衆)
高瀬裕次郎 …… 伊武雅刀 (外資系コンサル会社「ワイズ・コンサル
ティング」)
上羽薫 …… 市毛良枝 (元女将、死去)
仲代公吉 …… 松平健 (財務大臣)
塩見鞠子 …… かたせ梨乃 (中居頭)
八木飛雄馬 …… 小柳友 (料理人)
柴田優梨愛 …… 岡本あずさ (中居)
石原圭介 …… 佐野岳
渋谷敦子 …… 市川実和子 (鴨の大学時代の友人)
石黒哲也 …… 丸山智己 (財務省の先輩)

高橋知代、柴田裕司、毛利英二、ゴールデンボンバー

東雲亭千雀 …… 三遊亭円楽 (落語家)
東雲亭千太郎 …… 内野謙太 (落語家)
宮下 …… 瀬野和紀

いわすとおる、西村頼子、一木美貴子、や乃えんじ
シェリア・カーン、シブリ・エフマッド、アニタ・ダルヤナニ

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

inserted by FC2 system