鴨、京都へ行く。 〜老舗旅館の女将日記〜
(2013年4月期・フジ・火曜21時枠)

脚本:森ハヤシ、酒井雅秋、岩下悠子
演出:永山耕三
プロデューサー:手塚治、妹尾啓太、榎本美華
編成企画:太田大、高木明梨須
主題歌: 椎名林檎「いろはにほへと」

http://www.fujitv.co.jp/kamokyo/index.html




 

第10話 最高のプロポーズ
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峰岸は鴨が女将として上達した事を受けて、そろそろ隠居する
事も考えているという。園田夫婦の応対をした際に、男女の愛
について考えさせられたという。
そんな折り、客として上羽やにやってきたハワードと松原の
ウチ、松原は上羽やの男衆として働いていた事が有り、京都
クイーンホテルに引き抜かれてそこの総料理長の娘と結婚した
ことで、今ではキュイジーヌマツバラというレストラン業界の
帝王として君臨している事を知る。峰村と当時一緒に働いていた
彼は、行き違った運命に対して後悔していないかと問う。
金や地位ではなく義理を貫くことは聞こえは良いとするが・・
そんな中で上羽やの料理長・寺石の腕を見込んで松原は
ニューヨークの支店の料理長として迎えたい事を告げる。

上羽やとして従業員一人として欠かせない状況の中で、引退す
るもの、そして引き抜きに合うものを通して上羽やの存在とい
うものを改めて考えていくもの。

これまで精神的支柱としてくれていた峰岸が、今まで他人の
為ばかりに生きてきたことに対して、自分の為に生きる決心を
していく為の後押しをしていく。

今の時代晩婚化は当たり前とはいえ、峰岸の結婚話というのは
ちょっと違和感が有り、そしてその相手がまた松坂慶子さんだ
というのだから凄い。ただ実年齢からするとこの二人
僅か4歳差なんですね。

鞠子さんが思わず笑ってしまうほどの大胆な発想を演出する
為にはインパクトが有り申し分は無かった。

辞めたくないけど辞めなければならない状況。
キャリアアップの為に何処まで義理立てしていくのかなど、
現代の希薄な人間関係を考えると、その価値観に野暮ったさを
感じつつも残って欲しい気持ちもまた存在するところが
ドラマとして巧く描かれていた。とりあえず言葉は濁していたが
寺石もまた下のものが成長してきたと実感出来れば自然と
また移っていくのかも知れないね。そういう意味では峰岸も
また男衆として任せられる人が出てくれば、安心して引退
するのかも知れない。

いよいよ鈴風と衣川も行動を起こし始めたということで、
衣川の義理立てしてきた行動の中にも、役割を終えたと感じた
からこその離脱だったのか。

上羽鴨 …… 松下奈緒 (28歳、財務省・予算執行企画室)
衣川周平 …… 椎名桔平 (外資系コンサル会社「ワイズ・コンサルティング」)
梅垣鈴風 …… 若村麻由美 (旅館「梅垣や」女将、女将組合・組合長)
間山紗江 …… 堀内敬子 (中居)
加茂京介 …… 大東駿介 (小物屋"まつひろ"、鴨の友人)
寺石秀 …… 高杉亘 (料理長)
峰岸鼓太郎 …… 笹野高史 (男衆)
高瀬裕次郎 …… 伊武雅刀 (外資系コンサル会社「ワイズ・コンサルティング」)
上羽薫 …… 市毛良枝 (元女将、死去)
仲代公吉 …… 松平健 (財務大臣)
塩見鞠子 …… かたせ梨乃 (中居頭)
八木飛雄馬 …… 小柳友 (料理人)
柴田優梨愛 …… 岡本あずさ (中居)
石原圭介 …… 佐野岳
渋谷敦子 …… 市川実和子 (鴨の大学時代の友人)
石黒哲也 …… 丸山智己 (財務省の先輩)

高橋知代、柴田裕司、毛利英二、ゴールデンボンバー

遠野春子 …… 松坂慶子 (峰岸の婚約者)
ジェームズ・ハワード …… イアン・ムーア (ニョーヨークに出店)
松原祐一郎 …… 矢島健一 (キュイジーヌマツバラ)

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

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