カラマーゾフの兄弟
(2013年1月期・フジ・土曜23時枠)

原作:ドストエフスキー 
企画:佐藤未郷
プロデュース:森安彩
脚本:旺季志ずか
音楽:羽深由理
演出:都築淳一、佐藤源太、村上正典

http://www.fujitv.co.jp/brothers_karamazov/index.html





第1話 汚れた血族
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不動産で一代で財を成した黒澤文蔵がベッドの上で殺害される。
刑事たちは、三人の息子、長男・満、次男・勲、三男・涼から
事情を聞く。みな取調室でも食欲がある事に違和感を覚える中、
腹が減っているんだという子供たち。
文蔵は烏目町でも有力者だが、周囲からは死ねば良いと思われる
程恨まれていたのだった。

勲は弁護士として医療過誤訴訟を担当する。岩崎、香取など
弁護士事務所の仲間と話合いをする中で、勲たちは病院側の
弁護を担当する。明らかに医龍ミスなのにクライアントの為に
弁護することに違和感を覚えるモノもあった。

一方涼は大学教授の園田から、来年の学会で臨床研究の手伝い
をしないかと声を掛けられる。尊敬する教授から声がかかる事
に喜ぶ涼。

満はBar Metropolisで仲間たちと賭けのダーツをしている中で、
金貸しの友田が現れ、満を連れて行く。大金を友田から借りて
いた満は集団で殴られ、返さなければお前の女・加奈子から
返してもらうという。

父・文蔵の元に満から話があると電話が有ったとして、家で
働く小栗と末松は伝えるが、父は金の無心かと考え、野良犬
扱いする。

そんな中、文蔵は正月を機に家族会議を開くとして子供たちを
実家に集める。

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資産家・黒澤家の主、文蔵が殺害される。
文蔵は子供にも周りにも敵を作るタイプで、彼を恨むモノが
多い中で、誰が父親を殺害したのか。

ドラマとしては導入部なので何とも言えないけど、気になる要素
はいくつも存在している。
黒澤家は三兄弟だが、母親が違うという事実。
そして二人の子供は人生を順風に歩む中で、長男の満だけは、
人生のレールから離れていること。
そして何よりも、勲と涼の母親が自殺しているとする現実だ。

涼が精神科へと進む中で、母親の死が何ら関係しているのでは
無いかと思う所も有るし、一体どういう事情が隠されているのか。

アルコールと金と女と権力、暴力など欲望が渦巻く中で、家族や兄弟
の関係の存在が一つのキーワードとして浮かび上がる。

シカの剥製、肖像画、朝食から肉をむさぼり喰ったりローブに
ワイングラスの姿を見ていると、如何にもブルジョアジーっぽ
さが現れているけど、殺されるべくして殺されたという怪物的
父親に対して、一番憎しみを抱いているのが誰なのか。

涼は子供に噛まれて手を痛めた。
勲もまた肩の痛みを気にしている感じ。
満は心の痛めているのだろうか。

色々と気になるところが多いけど、まだあんまり先読みしていく段階
でも無いみたいだ。

黒澤勲 …… 市原隼人 (26歳、次男、弁護士)
黒澤満 …… 斎藤工 (29歳、長男、失業中の遊び人)
黒澤涼 …… 林遣都 (22歳、三男、医大生、精神科に進学しようと)
遠藤加奈子 …… 高梨臨 (満の恋人)
末松進 …… 松下洸平 (使用人)
小栗晃一 …… 渡辺憲吉 (秘書)
黒澤詩織 …… 安藤サクラ (文蔵の後妻。勲・涼の母親。20年前に自
殺)
園田志朗 …… 小野寺昭 (涼が通う大学の教授)
吉岡久留美 …… 芳賀優里亜 (文蔵の愛人)
刑事 …… 遠藤賢一 (殺人事件を捜査)
黒澤文蔵 …… 吉田鋼太郎 (黒澤家の当主。満・勲・涼の父親)

鈴本涼馬、木村聖哉、樋口海斗、大山達斗
石原善暢、秋定里穂、妹尾公資、星野あかり
多田安希、山本真実、谷川万純

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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