カラマーゾフの兄弟
(2013年1月期・フジ・土曜23時枠)

原作:ドストエフスキー 
企画:佐藤未郷
プロデュース:森安彩
脚本:旺季志ずか
音楽:羽深由理
演出:都築淳一、佐藤源太、村上正典

http://www.fujitv.co.jp/brothers_karamazov/index.html





 

第2話 次男〜侵された魂
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家族会議があると呼び出された黒澤家の子供達。
しかしそこで父親は殺害された。話して殺害したのは誰なのか。
彼が亡くなる前、当主の文蔵は次男で弁護士の勲に、今こそ
貸しを返すときだと言われ、嫌な仕事を押しつけていく。

決してドラマとして悪くは無いのだけど、徹底的に雰囲気は
暗く、この先もずっとこんな調子で描かれていくので、正直
あんまり面白味を感じない所も有る。
演技がオーバーオクション化しているので、演劇ベースで描かれ
ていると多分面白いのだろうけど、ドラマでは父親の豪腕が
一方的に描かれているし、精神的にも否定しつつも離れられない
状況というのがもどかし具合に描かれて、愛憎劇としては少々
物足りない。

こんな父親であれ血のつながりが否定できず、心の中では自分
もこんな男になるのではないかとする冷徹な一面が存在している
事も、不安感の形で存在しているのでは無かろうか。
それを証拠に長男はスッカリ、父親の背中を見て育ったためか、
似たような好みの女性と付き合い、似たような女性関係を貫き
愛する人を人間扱いしていないような一面も見られている。

唯一の希望は、そんな環境で育ったからこその子供同士の絆な
のだろうけど、皮肉にも女性問題に於いて、早くも長男と次男の
中では違う見解が見られているし、そろそろ父親に精神的罰を
与える為にも何らかのアクションを見せて欲しい感じがする。
人を殺すだけならば単純すぎるドラマだからね。

黒澤勲 …… 市原隼人 (26歳、次男、弁護士)
黒澤満 …… 斎藤工 (29歳、長男、失業中の遊び人)
黒澤涼 …… 林遣都 (22歳、三男、医大生、精神科に進学しようと)
遠藤加奈子 …… 高梨臨 (満の恋人)
末松進 …… 松下洸平 (使用人)
小栗晃一 …… 渡辺憲吉 (秘書)
黒澤詩織 …… 安藤サクラ (文蔵の後妻。勲・涼の母親。20年前に自
殺)
園田志朗 …… 小野寺昭 (涼が通う大学の教授)
吉岡久留美 …… 芳賀優里亜 (文蔵の愛人)
刑事 …… 遠藤賢一 (殺人事件を捜査)
黒澤文蔵 …… 吉田鋼太郎 (黒澤家の当主。満・勲・涼の父親)

鈴木涼馬、木村聖哉、樋口海斗、大山蓮斗
水野智則

秋田卓郎、後藤陽子、井上貴美、湯地友美、岩下譲二
長谷川葉生、市川奈央

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

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