カラマーゾフの兄弟 (2013年1月期・フジ・土曜23時枠) 原作：ドストエフスキー　 企画：佐藤未郷 プロデュース：森安彩 脚本：旺季志ずか 音楽：羽深由理 演出：都築淳一、佐藤源太、村上正典 http://www.fujitv.co.jp/brothers_karamazov/index.html

第4話 三男〜奪われた我
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満が詐欺に遭う前に、勲が久留美の詐欺の件を満に示唆した事
で、満は勲が事実を知りつつも容認していたとして激怒する。
勲は寧ろ満が女性に現を抜かしている事が悪いのだとして、
兄弟は仲違いする。そんな中、二人の仲裁役を果たしている、
次男の涼が警察からの事情聴取を受ける。
涼は実の父親が亡くなっても涙が出ないとして、自分には何か
欠けているものが有るのではないかと心情を吐露していく。

差し障りのない性格をしていた涼の中の猟奇的な一面というもの
を深く掘り下げていく展開だった。
大人しい人ほど、怒ったときのインパクトが有るし、温和な仮面
の下には何が隠されているのか気になるものとして存在している。

何故助けたい人は助けられないのか。
居なくなるべき人は他にも居るハズだとする涼の心情は、どんな
人の心にもあるハズなので、一番日本人に多いタイプだとは
思う。
自分が懇親にしている少年や教授が次々と自分の前から居なく
なってしまうという事で、母親の件も含めて、上述した心情を
引き出した格好だけど、憎しみの対象として父親を殺すまでに
至るのかどうかという事なのかな。

母親の死というのは一つのポイントとして存在して行きそうだ。

とりあえず今回のエピソードで、黒澤家の三兄弟の事情を一巡
したけど、今後はまた勲に戻って彼の視点で描かれていくのか。