カラマーゾフの兄弟
(2013年1月期・フジ・土曜23時枠)

原作:ドストエフスキー 
企画:佐藤未郷
プロデュース:森安彩
脚本:旺季志ずか
音楽:羽深由理
演出:都築淳一、佐藤源太、村上正典

http://www.fujitv.co.jp/brothers_karamazov/index.html





第5話 剥がれる仮面〜事件動き出す!
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1月14日烏目町一丁目の黒澤文蔵が殺害された。
死亡推定時刻は午後4時から6時。鈍器で頭部を強打された事に
よる脳挫傷による死因だった。三男の涼が第一発見者で、
午後7時過ぎに帰宅すると、階段の踊り場で執事の小栗が倒れて
いるのを発見。屋敷の異変に気がついた涼は父を捜して家中を
捜すと、ベッドの上で殺害されていた。警察はその事件を極身近な
ものであると考え、三人の子供に任意同行を求める。
三人とも当日のアリバイがなく、動機も存在していた。

世の中の仕組みを説く展開で、文蔵のしている事こそ極端なもの
が有るが、人間誰しも成功の影に何者かを踏み台にしている
事情が有り、純粋無垢の涼の中にもそれが存在しているのではな
いかと問いかけるものが有った。

勲の中の猟奇性を見ると共に、至る所で怒りの感情が燃えたぎって
いるので誰が殺害するのか正直分からない。
全員で共謀しているのではないか?と思う程で、三兄弟が関わって
いるとしても直接的に手を下したのかどうかは気になるところ。

今回の工務店の男性でも、文蔵の家で働く末松にしても、それ
なりに殺しの動機は存在しそうだし、久留美もまた自分が生きる
為に殺害した可能性だって存在している。

例え勲が語る人生の縮図が正しい事だとしても、大抵のもの
は、その欲を隠して周りとの調和を図っていくであろうハズなの
に、文蔵は一切そういう遠回りな方法を行おうとせず、崖っぷち
な人物に対しても殺意や敵意を抱かせるような方法論を使って
追い込んでいくというやり方は、自らを破滅的な道に導くであろう
事は誰が考えても明らかなので、何故こんな方法・生き方しか
出来ないのか?という所なのだろう。久留美にしても、やられたら
やり返されるであろう事を想定した恐怖は存在しないのだろうか
という気がするし、頭が良いのか悪いのか、賢いのかそうでない
のか分からない所が有るね。

黒澤勲 …… 市原隼人 (26歳、次男、弁護士)
黒澤満 …… 斎藤工 (29歳、長男、失業中の遊び人)
黒澤涼 …… 林遣都 (22歳、三男、医大生、精神科に進学しようと)
遠藤加奈子 …… 高梨臨 (満の恋人)
末松進 …… 松下洸平 (使用人)
小栗晃一 …… 渡辺憲吉 (秘書)
黒澤詩織 …… 安藤サクラ (文蔵の後妻。勲・涼の母親。20年前に自
殺)
園田志朗 …… 小野寺昭 (涼が通う大学の教授)
吉岡久留美 …… 芳賀優里亜 (文蔵の愛人)
刑事 …… 遠藤賢一 (殺人事件を捜査)
黒澤文蔵 …… 吉田鋼太郎 (黒澤家の当主。満・勲・涼の父親)

少年期の勲 …… 木村聖哉
少年期の満 …… 鈴木涼馬
少年期の涼 …… 大山蓮斗

杉山卓郎 …… 水野智則 (杉卓工務店社長、黒澤地所と係争)
杉山一郎 …… 樋口海斗 (サッカー少年、涼に噛みつく)

今村裕次郎、川村りか、麻倉卓也、齋藤直人

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