カラマーゾフの兄弟
(2013年1月期・フジ・土曜23時枠)

原作:ドストエフスキー 
企画:佐藤未郷
プロデュース:森安彩
脚本:旺季志ずか
音楽:羽深由理
演出:都築淳一、佐藤源太、村上正典

http://www.fujitv.co.jp/brothers_karamazov/index.html





第6話 死を刻む砂音〜遂に事件当日!!
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殺害現場で容疑者によって殴られ意識不明だった執事の小栗が
目を覚ます。刑事たちは小栗から話を聞き、当日文蔵を
殺害したのは誰かを問い詰めていく。

相変わらずドロ〜ンとした暗いドラマ。

金曜日のドラマ「夜行観覧車と同様に明かな引き延ばし作業
の繰り返しのドラマなんだけど、あんまりこのドラマを悪く言う
人は少ない気がするのは、原作が権威があることと、演出が
視聴者に興味深い視点で描かれているというところなのだろうか。

また一点に集中している文蔵という巨悪に対して、それぞれに
持つ恨みの尺度を精査しながらも意外な所で発生している殺意が
無いかどうかを捜す楽しみが有ったりするからなのだろうか。

兄弟の絆、血のつながり、親子の繋がり、物欲の繋がりなど
どれが一番優先されるべきものとして存在しているのかも興味
深く誰が最も殺意を実行に移せるのかが気になる点だ。

ありがちなサプライズ感は、執事・使用人の犯行。
そして殺意を持つ人物が全員で共謀しているとする事実だと
思うけど、それもありがち過ぎるので何処かでひねってくるのか。
それともありがちだけどきっちり仕上げてくるのか。

勲が半ば頭が良いだけに、弟の涼に対しても先週人は何かの犠牲
の上に成り立つ事を説いていたし、加奈子の行動に対しても今回
俺を通して満に対する復讐のはけ口にしている事を非難する姿が
有った。

思わせぶりなシーンが多いので誰もが容疑者・被疑者になりえる
ところだけど果たしてどんな事情が存在しているのか。

この黒澤家の父親は、何故全ての事を身内で処理しようとする
んだろうね。妻を利用して仕事を取らなくても良いだろうし、
息子を支配して自分の弁護をさせなくても良いだろうし、
家族さえ信用していない男が何故ここまで身内に拘るのかイマイチ
説得力が無い。

黒澤勲 …… 市原隼人 (26歳、次男、弁護士)
黒澤満 …… 斎藤工 (29歳、長男、失業中の遊び人)
黒澤涼 …… 林遣都 (22歳、三男、医大生、精神科に進学しようと)
遠藤加奈子 …… 高梨臨 (満の恋人)
末松進 …… 松下洸平 (使用人)
小栗晃一 …… 渡辺憲吉 (秘書)
黒澤詩織 …… 安藤サクラ (文蔵の後妻。勲・涼の母親。20年前に自
殺)
吉岡久留美 …… 芳賀優里亜 (文蔵の愛人)
刑事 …… 遠藤賢一 (殺人事件を捜査)
黒澤文蔵 …… 吉田鋼太郎 (黒澤家の当主。満・勲・涼の父親)

少年期の勲 …… 木村聖哉
少年期の満 …… 鈴木涼馬
少年期の涼 …… 大山蓮斗

杉山卓郎 …… 水野智則 (杉卓工務店社長、黒澤地所と係争)
杉山一郎 …… 樋口海斗 (サッカー少年、涼に噛みつく)

丸谷八重子 …… 山野海 (元家政婦)

今村裕次郎

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

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