カラマーゾフの兄弟
(2013年1月期・フジ・土曜23時枠)

原作:ドストエフスキー 
企画:佐藤未郷
プロデュース:森安彩
脚本:旺季志ずか
音楽:羽深由理
演出:都築淳一、佐藤源太、村上正典

http://www.fujitv.co.jp/brothers_karamazov/index.html





第8話 断ち切れない鎖〜嵌められた男
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涼は父親が亡くなったにもかかわらず全く涙が出ない事に気が
つき、父は自分が死んだら泣いてくれるのは僕だけだと信じて
くれていたのに・・と苦悩する。勲に相談すると自分を責める
必要は無いとして忘れる様言われる。
一方加奈子は勲や刑事の前で、決して満が人を殺すような人物
ではない事を唱えていく。

やはり犯人は勲という事なのか。
勲がついに父親の呪縛から解き放たれたとして自由を満喫して
喜んでいる姿を涼が目にしていた事からも一気に勲の犯人説が
強まったけど、展開はあからさま過ぎる感じもする。
黒澤の血が流れているという事を強調したいのかも知れないが、
逆にその事が鼻につく展開である。
勲の感情の高ぶりと同時に、肩を押さえる動作の意図が心理学
的に何を意味するのか。

証拠を見るとサンドイッチに含まれているトリカブトの毒
アコニチンなどが利用されているところから、それなりに
科学や医療に精通している人物にも思えるし、何よりも使用人
たちのサンドイッチにそれを気づかせることなく混入させる
事が出来る人物という事でかなり人物としては狭まってくる
ものが有る。

満が如何に誠実だったのか、そして加奈子が信頼している理由
付けが行われた感じだったけど、元々満犯人説って何処か腑に
落ちない部分が有るし、見た目とは違って如何にも
ミスリードを誘う人物像なので、どうしても犯人に思えない。

やはり意外性を狙うには末松が犯人にすべき展開なのかな。

黒澤勲 …… 市原隼人 (26歳、次男、弁護士)
黒澤満 …… 斎藤工 (29歳、長男、失業中の遊び人)
黒澤涼 …… 林遣都 (22歳、三男、医大生、精神科に進学しようと)
遠藤加奈子 …… 高梨臨 (満の恋人)
末松進 …… 松下洸平 (使用人)
小栗晃一 …… 渡辺憲吉 (秘書)
黒澤詩織 …… 安藤サクラ (文蔵の後妻。勲・涼の母親。20年前に自
殺)
吉岡久留美 …… 芳賀優里亜 (文蔵の愛人)
入江悟史 …… 遠藤賢一 (殺人事件を捜査)
黒澤文蔵 …… 吉田鋼太郎 (黒澤家の当主。満・勲・涼の父親)

少年期の勲 …… 木村聖哉
少年期の満 …… 鈴木涼馬
少年期の涼 …… 大山蓮斗

今村裕次郎、金子太郎

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

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