クロコーチ (2013年10月期・TBS・金曜22時枠) 原作：リチャード・ウー／コウノコウジ 脚本：いずみ吉紘 プロデュース：中井良彦、石丸彰彦 演出：渡瀬暁彦、山本剛義、平川雄一朗、大澤祐樹 音楽：出羽良彰、羽深由理 音楽プロデューサー：志田博英 主題歌：TOKIO 『 ホントんとこ 』 http://www.tbs.co.jp/kurokouchi/

第2話 ニセ警官の決着！
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郷田が自殺した際に遺書を残しており、その遺書には当時
郷田が仕えていた沢渡の8年前の金本真美に対する淫行、
そして殺害、更にはその半年後にその事実を知ったウェブデザ
イナーの遠山一家の事を人を雇って殺害したという事が書かれて
いた。沢渡は知事を辞任したことで、取り調べを受けることに
なる。
しかし拘留出来る期限は一週間であり、それまでに遺書に書か
れた事実を裏付ける証拠を見つける必要が有った。
そんなおり、田宮知事宛に怪文書が届いたことを聞かされる。
郷田は自殺ではなく黒河内に殺害されたということだった。
調べると確かに遺体のロープの索痕はV字型で二重になっている
事を知る。更に過去の事件を調べると同様の手口で殺されて
いる事件が有る事を知る。

どうも黒河内という人物が過去の事件に対してどれだけ核心に
近い目星を付けて捜査しているのか分からないところが有る。
黒河内が結構癖のあるキャラとはいえ、清家に聞かれると
すべてネタばれしてしまうので現状ではやや彼の中の神秘性を
失っていて、寧ろ誠実さというのを描いているばかりの
感じにも思える。最後の段階になって毎度やりきれない親子関係を
見せたり過去に渡る未解決事件の真相を一つずつ潰していく流れと
いうのは悪くはないし、それらを潰していくことで相手の弱みを
掴んで、より複雑な事件のロジックを解く鍵としているであろう
ところも計算高く出来ているのだとは思うのだけどね。

ただこの手の連続性の有るドラマだと初期の頃の事件は意外
とどうでも良い事が多く、最後の真相にたどり着くまでに如何に
興味を持たせるのか。

黒河内はもっと裏社会にも幅が利くと思っているので、自分から
怪文書を送ってまで刑務所にいるという流れを見ると、知的さ
以上に相手の圧力に屈している感じにも思えるので、もう少し
優位性を示すなり、強気の姿勢で攻めて欲しいところも感じる
ところだった。

何処まで黒河内が裏で手を引いているのか分からず、現在どの
事件の事を追っているのかよく見ていないと分からなくなりそう。
結局警察の上層部なり、政治家たちも多く巻き込んでいく事件
になっていくのかな。

3億円事件の犯人の口元と沢渡の口元が同じように見せている
感じだけど、額面通りだったりするのかな。