クロコーチ (2013年10月期・TBS・金曜22時枠) 原作：リチャード・ウー／コウノコウジ 脚本：いずみ吉紘 プロデュース：中井良彦、石丸彰彦 演出：渡瀬暁彦、山本剛義、平川雄一朗、大澤祐樹 音楽：出羽良彰、羽深由理 音楽プロデューサー：志田博英 主題歌：TOKIO 『 ホントんとこ 』 http://www.tbs.co.jp/kurokouchi/

第3話 三億円犯人の顔
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昭和43年12月10日・府中で起きた3億円事件を念頭に入れた
捜査をしている黒河内。
平成25年11月6日、激しい雨が降る中で、元県知事・沢渡家の
別荘を取り囲む刑事たちの姿が有った。五島と嶋刑事が失踪した
件に関して、黒河内が殺害したとする密告があり、山中に埋めた
二人の遺体も発見されていた。黒河内は銃を所持しているという
情報が有る中で、駆けつけた刑事たちは室内に立て籠もる黒河内
に投降を呼びかける。清家は自分に交渉役をさせて欲しいと
訴えかける。

警察組織の中に事件を隠蔽しようとする勢力があることは明らか
だけど、それは黒河内たちも巨悪を退治するという名目で
人をあやめて、証拠をねつ造しているところは似たような構図に
なっているところが有る。

何処まで政財界や警察内部が3億円事件に関わっているのか
が興味の示すところだけど、昭和43年(1968年・45年前)当時に事件
に関わっているというと、年齢的には随分と高齢の人になり、
当時から警察内部に存在していた悪習なのか組織なのか、
気になるところ。桜吹雪会の存在を口にしていたけど、
それらに該当しそうなベテランの刑事があんまり居ないので、
今後登場するであろう人たちが次々と関与をにおわせ、沢渡派の
刺客として送り込まれてくるのだろうか。

黒河内が八方ふさがりの状況をどのようにして切り抜けていくのかに
関しては面白いアイディアだったと思う。
ただ証拠が捜査の過程で一人の人物によってねつ造されている
という"だけ"なので、その真実を知る澤眞智子は一つのキーパーソン
となって行きそうだ。

キャリア組とノンキャリア組という設定だったり、過去の役職が
利用されているというところを考えると、自ずと組織に属して
いるかどうかの目安として面白く見られそうだ。
そしてリタイア組の中でも公安関係はなにやら怪しい雰囲気が
ありそうだ。

事件を解決するには協力者の存在は欠かせないけど、黒河内の中
に薬師寺以外に味方につけられる人物がいるのかどうかが今後を
左右していきそうだね。