クロコーチ (2013年10月期・TBS・金曜22時枠) 原作：リチャード・ウー／コウノコウジ 脚本：いずみ吉紘 プロデュース：中井良彦、石丸彰彦 演出：渡瀬暁彦、山本剛義、平川雄一朗、大澤祐樹 音楽：出羽良彰、羽深由理 音楽プロデューサー：志田博英 主題歌：TOKIO 『 ホントんとこ 』 http://www.tbs.co.jp/kurokouchi/

第5話 警察の真実暴露！
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平成25年11月14日、鷹無山で白骨遺体が発見される。
白骨体の傍からは空のジュラルミンケースが発見され、中に
は金でも入っていたのではないかと推察される。遺体は頭部を
鈍器で殴られたことによる脳挫傷。30歳代半ばの男性であり、
死後10年は経過しているものだという。捜査本部が設置され、
遺体は当時フリージャーナリストをしていた灰谷竜次(36歳)の
遺体である事が分かり、当時の関係者に聞くと、彼はスキャンダル
をネタにして金を脅し取るような悪質なことをしていた事が
判明。更に当時5000万円が手に入るというような事を同僚に口
にしていたとの事だった。

今回の犯罪は直接桜吹雪会は関係していなかったけど、沢渡
の事を調査する検察庁刑事部長が関与する物語だった。

桜吹雪会の全容が明らかになり、ここに来て沢渡の口からそれが
語られたという事はとても興味深いものが有る。不正に手を
染める警察組織の言い分として、社会秩序を保つためという
体の良い言い訳を引き合いに出していくところは、ドラマでは
よく見られる事では有るのだけど、寧ろ逆効果のような感じにしか
思えず、違和感は有る。中国とかアメリカのような国ならは
国家権力への不信感が民衆に及ぼす影響の大きさというのは分かる
んだけどね。
彼が語るように警察OBによる警察内部での互助会が発端だとされる
桜吹雪会は、警察のOBが至るところに天下りしているのである
のならば政財界の至るところに黒い影が有る筈で、まるでウィルス
のような広がりを見せているであろうところがなんとも言えない
ところが有るのかも。

今回の事件は流れをよく見ていないと人物関係がよく分からず、
ジャーナリスト殺害に関しては、以前も3億円事件を暴こうとして
いたジューナリストが殺害されたという事実が有った為に、その
繋がりも予感されたけど、そういう流れがよりドラマを複雑に
しているようだ。

相変わらず言わされている・操られている感を出して、人を誘導
して真相を暴こうとしている黒河内の姿が有るのだけど、少々
彼をバックアップする面々がいないことも有って、立場的には
相当弱い感じがする。その割りにあまりに対策を施していない
のが気になるね。

今一番気になるのは当時の3億円事件の実行犯が現在どうなって
いるのかという事なのかも。
いしだ壱成さん演じる看守の男が、実行犯の関係者で有って、沢渡
の言いなりになるフリをして何かをしているのではないかという
感じもするし、ノンキャリア組の牛井がどちらに転がるのかも気に
なるところ。

形は違えど、警察・検察・検死官のどれもが不正を犯している
事実があるので、なかなか事件の解明に関しては一筋縄では
行かなそうだ。