クロコーチ (2013年10月期・TBS・金曜22時枠) 原作：リチャード・ウー／コウノコウジ 脚本：いずみ吉紘 プロデュース：中井良彦、石丸彰彦 演出：渡瀬暁彦、山本剛義、平川雄一朗、大澤祐樹 音楽：出羽良彰、羽深由理 音楽プロデューサー：志田博英 主題歌：TOKIO 『 ホントんとこ 』 http://www.tbs.co.jp/kurokouchi/

第6話 少年Ｓは、お前だ
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黒河内が銃弾を受け病院に運ばれる。
しかし黒河内の内ポケットに入っていたサイフのお陰で、
銃弾は内蔵にまでは達することが無く、事なきを得る。
越後は沢渡が黒河内を処分するということと引き替えに、
嶋や五島刑事殺害に使用された銃の再鑑定を依頼するが、黒河内
が生きている事に対して、沢渡を問い詰める。
一方黒河内は入院している間にも刺客が送られてくるが・・・

少年Sは高橋だったという事と、警察公安がヤクザと精通している
だけでなく株主として関与していることが判明した話だった。

人々の心理的不安を取り除くためとはいえ、最早本質とは違う
ところで事件の真相が操作されていて、本末転倒も良いところ
なのだけど、組織がどれ程の規模を誇っているのか不透明な分
イマイチ実感としてはハッキリとしたものはない。

黒河内と沢渡の二人の対決という面では楽しいものがあるけど、
沢渡の方に多くの引き出しがある感じで、黒河内にはどれだけ
彼らに対峙するだけの引き出しが用意されているのかが気になる
ところ。

ドラマとしては既に黒河内自身にはわかりきっていることを清家に
知らせる意味で捜査させた感じも有るし、それを使って視聴者
にも事の顛末を語った感じにも思える。
黒河内が清家を巻き込んだことに関して、キャリア組を沢渡が
引き離すのと同時に、父親の死の真相の追求をする娘の気持ち
というものを利用しての捜査を行う事に、どれだけ戦力として
利用出来るのかが不安なところも有る。

高橋が当時の少年Sだったというのもそれなりに興味深いけど、
こうなってくると泥沼だね。

どの人物もこのドラマでは、笑顔に独特の物がある。
黒河内はベッドで意識不明で有ってもほほえむ姿が有ったし、
沢渡にしても高橋にしても、表面的には笑っているが、内面的には
相当なプレッシャーを感じているであろう事も分かるし、みんな
それぞれの笑顔に隠された心情というものにどれだけ近づき
本音を引き出すことが出来るのか。