クロコーチ (2013年10月期・TBS・金曜22時枠) 原作：リチャード・ウー／コウノコウジ 脚本：いずみ吉紘 プロデュース：中井良彦、石丸彰彦 演出：渡瀬暁彦、山本剛義、平川雄一朗、大澤祐樹 音楽：出羽良彰、羽深由理 音楽プロデューサー：志田博英 主題歌：TOKIO 『 ホントんとこ 』 http://www.tbs.co.jp/kurokouchi/

第7話 燃える三億円！
--------------------------------------------------------

--------------------------------------------------------

黒河内は高橋と会うと、ズバリ少年Sは高橋でしょと問い、
当時の3億円の現金はどこにやったのかと問う。桜吹雪会の
発端はこの事件ではないのかと問い詰めると、下手に関わらない
方がいいことを語る。黒河内は3億円のことを知っているのは
貴方と沢渡だけではない筈だとして、他の入り口を探そうと
する。
黒河内は清家に対して、3億円事件は45年前の事であり、
当時30歳の人ならば75歳と高齢だがまだ生きている筈だと
語る。清家は明日父親が亡くなってから10年が経過することを
告げると、墓参りの為に有休を取っていることを告げる。

少しずつ手持ちの札を出し合い削り遭っては、黒河内と沢渡の
二人で話合いの場を作る為の地ならしをしていることが判明する
流れだった。

全容とまではいかないけど、桜吹雪会に関してはかなり概要と
しては明らかにされたし、残すところどれだけの人物が関わり
証拠として見つけられるのかにかかっているのかも知れない。

当時の善悪の基準が曖昧で、それでも社会のバランスを保つ
為に警察が機能する必要が有ったとのことだけど、逆に何故
高橋は当時3億円という金を盗んだのだろうか?
偶発的なものなのか、計画として警察の一部流れが存在している
のかによって、全く意味合いが変わってくる。

時代の変化について行けずに、守り通さなければならないとする
ものが徐々に変化を遂げているという部分が皮肉であり、当時
の日本の情勢をコントロールして来た人物と今の警察機構との
間では、確かに視点が違うものが有るのかもしれない。

このドラマを見ていると物語の背景と終盤の展開、そして主人公が
目指しているものは、アレクサンドル・デュマ・ペールのモンテ・
クリスト伯にみるエッセンスが込められているような感じがする。

もう少し描く時間があれば、黒河内自身が桜吹雪会に潜入して
暴こうとするみたいな流れがあるのだろうけど、信頼させるには
ちょっと遅い感じがするし果たしてどうなってしまうのか。

そして黒河内の中に葉月が殺害されたことに対する復讐心があるの
だろうけど、目的のためには、清家を犠牲にしてしまうのかも気になる
ところは有るな。