クロコーチ (2013年10月期・TBS・金曜22時枠) 原作：リチャード・ウー／コウノコウジ 脚本：いずみ吉紘 プロデュース：中井良彦、石丸彰彦 演出：渡瀬暁彦、山本剛義、平川雄一朗、大澤祐樹 音楽：出羽良彰、羽深由理 音楽プロデューサー：志田博英 主題歌：TOKIO 『 ホントんとこ 』 http://www.tbs.co.jp/kurokouchi/

第8話 三億円現れる！
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昭和44年4月9日、現場から5km地点の団地で3億円事件に
使用された犯人の車・盗難車"多摩五郎"が発見されるが3億円
は見つからなかった。城尾は、殉職した刑事の遺族の為に
3億円を活用することを考えて、この活動を後生にも残したい
と考える。その為にも3億円を増やさないといけないと考えた。
城尾と共に創設者だった遠藤(75歳)がビルから落下して亡くなる。
平成25年11月28日。遠藤の死を知った杉は高橋に対して、遠藤
は本当に自殺したのかと疑いの目を向け、上の指示なのかと
告げる。最近殺しの指示が多すぎるとして不信感をあらわにする。

これでようやくロジックが解けたという感じでしょうか。

今まで協力者だと思われていた高橋が、協力者という名目で
実際には3億円事件を利用して自分の人生を犠牲にしていたもの
たちに復讐しようとして分裂し始めたというのが事の顛末だという
事だろうか。

今まで黒河内が3億円事件の流れに関して何処まで知っているのか
疑問に思うものが有ったし、少しずつ清家真代が知りつつある
事実が黒河内の知っている全容に対して追いついてきたのかな
という感じだったけど、黒河内はジャーナリストの葉月トモから
ここまでの流れは全て聞いて知っていたという感じなのかな。
そんな事実が黒河内というキャラクターに妙な自信感として表れて
おり、興味深く構成されていたと思う。

リレー形式のように、時代を象徴する事件に3億円の流れが関与
しているという金の流れが興味深く描かれている。
日本の場合、円の価値が当時と比べて大きく変わっていることも
有るので、どんな形で金が動いているのかも気になっていたけど
その辺の説明が今回語られた。
事実が語られるばかりだったのでちょっと説明っぽい展開では
有ったけど、過去の事件に関してはとりあえず今回の中で全てを
公開して、今後は現在存在している桜吹雪会の内紛劇を通して、
幕引きというものを演出していくのだろう。

ドラマは気むずかしくなりがちなシナリオの流れをわかりやすく
描かれているし、それなりのモチベーションをもってドラマを
見続けられているのでここまで見てきた人にはようやく細々と
した流れのピースが繋がってより興味深くなったのではなかろうか
と。問題は牛井とかがどんな立場で居るのか。彼の視線が常に
思わせぶりな形で描かれているのが気になる。