救命病棟24時(第5シリーズ)
(2013年7月期・フジ・火曜21時枠)

プロデュース - 渡辺恒也、大木綾子
脚本 - 飯野陽子
音楽 - 佐藤直紀
演出 - 田島大輔、水田成英、西浦正記、高野舞
DREAMS COME TRUE「さぁ鐘を鳴らせ」

http://www.fujitv.co.jp/kyumei24/index.html




 

第2話 生まれる命、奪われる命
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次々と救命病棟に患者が運ばれてくる中で、なんと病棟には
薬物中毒で事件の実行犯の一人・坂本篤(27歳)も運ばれて
くる。夏目の背中を刺した人物だが、病院側としては彼の素性
を伝えずに対応させる。
そんな中、本庄は楓の管理職としての対応力が疑問を持ち、
医局長であるならば個々の対応をするのではなく、全体を
見て指示を出すべきだとして、非難する。

医者はどんな人物であれ患者の病気を治すという本文を見出す
話だった。
患者の情報はある程度必要だと思うけど、必要以上にプライベ
ートを知る必要も無く、目の前に運ばれて来た患者を治す事
こそ必要ではないのかというものを問いかけていく。

ドラマとして複雑なのは、患者を治すために必要な要素として
プライベートな情報が必要になってくるケースの場合だ。
今回の妊婦のエピソードは、一部そんな事情も関わって来て
精神的に支えるものが必要となってくるもの。
子供を持つことに不安を持つ妊婦の女性と、家族の為に仕事
人間になる旦那との間に誰が立って仲裁していくのかという
のが、ドラマとしてのポイントだった。

こんな医療現場なのでいろんなところで葛藤点は有り、その辺
は見応えのあるところ。

楓と本庄、楓と杉吉と最上の上下関係は目が離せない所だし
本庄と夏目の横の関係性もドラマとしての見所だ。
本庄は職場を転々としてきたという人物だけ有って、操縦しづ
らい人物である事と、楓の管理者としての不足する部分が
不幸にも重なり最悪な状況の中で、夏目の存在がフッと入り
込んでくるところは上手い部分だ。
本庄の医師としての能力、そして家族を大切にしているであろう
姿は見て取れるので、私生活に於いては寧ろ、彼らよりも下
の立ち位置にいる医師たちこそ問題点が多く、問題が発生
する可能性を秘めている所がある。

今回は随分と本庄と夏目、そしてさやかと片岡などの研修医
たちの対等な位置にいる人物たちが気持ちを吐露し合って
ガス抜きを果たしていく中で、孤軍奮闘の楓は誰に救いを求めて
いくのかというところなのだろうね。

それにしても犯罪者が赤ちゃんの誕生・産声によって更生していく
という演出はよく見かけるけど、ちょっと今回のドラマの中では、伝わり
づらいものがあるな。

小島楓 …… 松嶋菜々子 (医局長)
本庄雅晴 …… 佐々木蔵之介 (救命医、子だくさん)
広瀬斎 …… 風間俊介 (後期研修医、楓を尊敬する)
奈良さやか …… 芦名星 (後期研修医、ダメ男を好きになる)
国友花音 …… 波瑠 (看護師)
片岡仁志 …… 柏原収史 (整形外科医、3度目の離婚調停中)
安藤直利 …… 児嶋一哉 (麻酔科医)
美木麻衣子 …… 岡本玲 (看護師)
中澤千秋 …… 山田真歩 (看護師)
駒沢幹雄 …… 夙川アトム (看護師)
永井栄子 …… 伊藤裕子 (移植コーディネーター)
杉吉康弘 …… 手塚とおる (救命救急センター長)
桜庭睦子 …… 安寿ミラ (看護師長)
最上透 …… 段田安則 (第一外科教授兼病院長)
夏目衛 …… 時任三郎 (救命医、臓器提供のスペシャリスト)

夏秋佳代子、稲垣綾、岡明子
福田敦子、海島雪、横田恵美、羽村純子、大竹絵梨
柳井洋子、三森淳子、太田いず帆、佐藤葵、浅里昌吾
横江泰宣、若山慎、佐藤充浩、横塚真之介、谷大輔
入慶田本朝敬、斎藤直哉、高橋孝太郎、野尻建、山中隆介
玉置玲央

井口 美穂 …… 大谷みつほ (32歳、妊娠38周目)
井口 友明 …… 小林高鹿 (美穂の夫)
坂本篤 …… 伊原農 (27歳、薬物中毒)
木ノ原康彦 …… 伊藤正博 (72歳)
裕貴 …… 大水洋介 (さやかの彼、バイトを辞めてぐうたら)

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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