救命病棟24時（第5シリーズ） (2013年7月期・フジ・火曜21時枠) プロデュース - 渡辺恒也、大木綾子 脚本 - 飯野陽子 音楽 - 佐藤直紀 演出 - 田島大輔、水田成英、西浦正記、高野舞 DREAMS COME TRUE「さぁ鐘を鳴らせ」 http://www.fujitv.co.jp/kyumei24/index.html

第6話 決戦！！守れ！命の現場を
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くも膜下出血で運ばれて来た藍子は脳外科で手術後、脳外科の
ベッドが満杯なので、杉吉センター長からは救命の集中治療室
で対応して欲しいと言われる。杉吉は救命センターの肩書きも
有るが実際には脳外科医として働いており、何らかの意図が
有って患者を移して来たのだろうと考えていく。

患者に正直に現状・経過を語ることが医師として必要なのか
否か。

医者が語る言葉は患者にとっては難しい為に、医師は手術前には
患者に伝えるよう努力する事の必要性を唱えているけど、
術後は果たしてどうなのか。

また今回医療格差の問題も取り上げられており、金を持つ人
と金を持たない人の治療に区別・差別を付けるべきなのか
否かの問題を視聴者に問いかけていく内容だった。

決して医療過誤とまでは行かないのだろうけど、事情を話され
ずに居ると、何か有るのではないかとする疑惑が生まれる訳で
それは医師間でも同様に存在している問題だと思う。

仕事に生きる楓と似たような境遇にある患者だったからこそ
心を通わせられたという面では面白く出来ていたとは思う。

ただ個々のエピソードとしてはあまり心に響かないところも有り、
院内の問題と患者の問題で色々と散漫化している感じもある。
そして現在の日本の医療問題を紹介するばかりのエピソードって
感じがして、その中にある人間関係というのがちょっぴり希薄に
写ってしまうところが残念である。

来週へのネタフリの仕方があからさまで、今回の子供
たちが絡む流れも確かにちょっぴり変なフラッグを立てすぎて
いたところが気になる。

「身内への医療」、そして今回のこのドラマの持つテーマの一つ
である「移植医療」という事を考えると、楓の甥っ子は
寂しい結末を歩みそうだ。